認知症を発症してからも本人のやりたいことや好きなことを続け、明るく笑顔で暮らしていける社会にしようと、東京慈恵会医科大学精神医学講座教授の繁田雅弘医師が実家を拠点に啓発活動を行うプロジェクトを紹介します。
お話を伺ったのは
繁田雅弘さん
Masahiro Shigeta
東京慈恵会医科大学精神医学講座教授。同大学付属病院精神神経科・メモリークリニック診療部長。症状よりも「人」を診ることをモットーとし、問診を重視した診療を行う。著書に『認知症の精神療法』(HOUSE出版)、監修『気持ちが楽になる認知症の家族との暮らし方』(池田書店)
専門職も参加する認知症カフェ
神奈川県平塚市にある繁田雅弘医師の実家を開放し、地域住民とともに認知症の啓発活動を行うプロジェクト。目玉は繁田先生をはじめとする認知症専門医や看護師、専門職も参加する「平塚カフェ」。
コロナ禍の今は本人と家族のみの利用となりますが、「オンライン平塚カフェ」は誰でも参加できます。
「本人のやりたいことを、私たちも一緒に考えたり悩んだりします。本人も家族もほっとして、笑顔が多くなりますよ」(繁田雅弘先生)
SHIGETAハウスは築50年の木造2階建て。
「SHIGETAハウスプロジェクト」のホームページはこちらから。
予約制の「平塚カフェ」は和気あいあい。ウクレレ部の活動も。オンライン平塚カフェは毎月第1火曜日19:00〜20:30に開催。「認知症でない人もウェルカム。よりよく生きるためのきっかけになりますよ」と繁田雅弘先生。
予約・参加申し込みはcafe@shigetahouse.orgまでメールを。
ホームページのほか、認知症の人への情報サイト「8(エイト)」にも学びが多いので、ぜひご参考に。
取材・原文/石丸久美子