四十肩・五十肩でつらい期間を過ごして、やっと改善したら…痛みが再発しないよう日頃の予防が大切です。仕事や家事の合間にこまめにできる、シンプルなストレッチをご紹介します。
再発防止には首と肩のこりをためない
やっと痛みがやわらいだと思ったら、反対側の肩が痛くなった、数年後にまた再発…ということがないように、日頃の予防が大切。
「四十肩・五十肩は加齢による肩関節内の組織の劣化に加え、デスクワークなどによる肩や体のこりも誘因のひとつ。拘縮期のストレッチや回復期のエクササイズで胸や背骨、骨盤まわりの柔軟性を高めることと、日頃から肩や首のこりをためないことも予防になります」。
シンプルなストレッチですが、こまめに行う習慣を!
●ほぐしたい筋肉はこちら
Stretch
広背筋ほぐし
広背筋は背骨、骨盤、上腕骨に付着している背中にある広い筋肉。両手を上げて背筋を伸ばし、まず体を右に倒し、左の脇腹を伸ばして10秒キープ。続いて左に倒して、右側も同様に。1セット10回を1日数回。
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肩甲挙筋ほぐし
肩甲挙筋は僧帽筋の下層にあり、首と肩甲骨をつなぐ筋肉です。左を向いて、下をのぞき込んで10秒キープ。右側の首の後ろと外側が伸びるのを感じながらゆっくりと。反対側も同様に。1セット10回を1日数回。
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僧帽筋ほぐし
首から肩、背中の表層にある僧帽筋は、姿勢を保つ働きをしています。右手を左の後頭部に添えて首を右斜め前にゆっくり倒し、首の左側を伸ばして10秒キープ。続いて左手で右側を同様に。1セット10回を1日数回。
教えていただいたのは
菅谷啓之さん
Hiroyuki Sugaya
東京スポーツ&整形外科クリニック院長。整形外科医、肩肘専門医。米国ハワイ大学医学部客員教授、東京女子医科大学整形外科客員教授
イラスト/内藤しなこ 構成・原文/山村浩子