歯のくいしばりや噛み合わせの不調が、口腔内だけの問題だと思たら大間違い!? 体全体に影響を及ぼす可能性があることを知っていますか?
くいしばり、嚙み合わせの不具合は
口腔内だけでなく全身に影響が!
「くいしばりや嚙み合わせに不具合が出ている人は、口腔内だけでなく体の他の部分にも不調が出ているケースが少なくありません。40代~50代の中には、更年期の不調と思ってやり過ごしている方がいますが、実はくいしばりや嚙み合わせに問題があった、ということも多いので、歯科チェックも必要です」
くいしばり&嚙み合わせで起こるトラブル
●頭痛
歯と頭蓋骨、脳は位置が近いだけでなく、連携して動くために影響を受けやすい。神経や血管などにも影響し、頭痛が起こったりも
●目の疲れ
くいしばりや嚙み合わせが悪いと頭蓋骨にも歪みが生じるようになり、脳の神経組織にも影響が及び、目の疲れなどが起こることも
●首こり
くいしばりや嚙み合わせが悪い人は、舌の位置が下がりがちに。このタイプはあごを突き出す姿勢の人が多く、首こりが発生しやすい
●肩こり
首こりになっている人は、肩こりも連携して起こっています。くいしばるほどに胸鎖乳突筋などが緊張しやすくなり肩こりが起きます
●冷え
くいしばりが多いと、睡眠の質が著しく低下します。睡眠は体の代謝にも作用するため、くいしばりが続くと冷えなども起こりやすい
●腰痛
くいしばりがある人は頸椎や腰椎などに歪みがある人が多い。口腔内だけでなく、ともにケアしていくことで改善が早くなることも
●外反母趾
くいしばりがある人は、骨格バランスが悪いことが多く、足裏をうまく使えていなかったりも。外反母趾の人も少なくありません
【教えていただいた方】
東京・日本橋にある桜通り歯科クリニック院長。嚙み合わせを専門に、歯だけでなく頸椎(けいつい)や頭蓋骨、全身の骨格バランスなどを診てケア
イラスト/かくたりかこ 構成・原文/伊藤まなび