忙しい毎日を送っていると、健康に気をつかいたくてもなかなか余裕がありませんよね。そんな働く女性に向けた健康管理法についてのセミナーに参加してきました!
◆健康のために気をつけていても、なかなか改善できない人が多数
今回のセミナーは、睡眠にかかわる製品やサービスを提供するエマ スリープ ジャパンと、HER-SELF 女性の健康プロジェクト®が合同開催しています。
まずは、エマ スリープ ジャパンが2023年2月に全国の20~59歳の男女853人を対象に、睡眠や健康に関する調査を実施した結果について、エマ スリープ ジャパンのカントリーマネージャー・小原拓郎さんが発表しました。
「健康のために意識して行っているけれど改善できていないことは?」の質問の答えについて、「ストレスをためない」「十分な睡眠」「栄養バランス」がトップ3となりました。
睡眠は時間だけでなく質も重視したいところですよね。睡眠の質を高めるために意識してやっていることとして、女性のトップ3は「入浴」が41.0%、「体を温める」が27.3%、「長時間寝る」が23.4%でした。
対策の一つに「長時間寝る」がありましたが、睡眠時間は世界一短いと言われている日本人女性。ちゃんと睡眠時間をとれている人は少ない印象です。実際にこの調査でも、女性の半分以上が睡眠不足を感じていました。
さらに、眠りにつけない理由としては、「プライベートの考えごと」と答えた人が多くいました。確かに、寝る前は何か考え始めると気になってなかなか寝られない、ということがありますよね・・・・・・。
◆忙しい人必見!「なんとなく不調」を改善する簡単「ちょいたし術」
健康と睡眠にまつわるさまざまな調査結果を発表したあとは、イシハラクリニック副院長の石原新菜先生が登場。
調査結果を聞いた石原先生は、「クリニックにいらっしゃる患者さんと傾向が似ていますね。みなさん健康のためにいろいろやっているけれど、なかなか改善できない方が多いんです」。クリニックの患者さんは、なんとなく疲れている印象があり、睡眠不足やストレス、貧血などで悩むほか、原因がわからないけれど不調が続いて来院する人も多いそう。
確かに、なんとなく不調を感じるけれど、何が原因かわからない、ということもありますよね。セミナーでは、そんな人にぴったりの、石原先生監修「隠れ〇〇不足診断」を発表しました。
「隠れ〇〇不足診断」はチャート式の質問に答えていくと、実は不足していたものがわかるもの。さらには忙しくてなかなか体調を気遣う時間が取れない人でも手軽にできる、ちょい足しアイデアも教えてくれます!
早速診断をやってみると、私の場合は「隠れ 睡眠の質不足」。寝てもあまり疲れが取れないけれど年のせいかな、と思っていましたが、年齢のせいだけでなく質のいい睡眠が取れていなかったのかも…。今すぐできる方法があるなら、その改善方法が知りたくなりました!
ここで、それぞれの診断内容別に、対策をご紹介します。
寝ているつもりなのに、朝すっきり目覚められない、疲れが取れにくい感じがする、といったことはありませんか?このタイプの人は、睡眠の質が良くない可能性があります。
ちょい足しアクションは、白湯を飲むこと。ただし、白湯も時間がたつと水になってしまうので、温かいうちに飲むことが肝心です。朝飲んで胃腸を温めたい時は、シナモンやしょうがを足すと効果的。寝る前なら、はちみつを足すと安眠効果があります。
たんぱく質不足の人は、髪の毛や肌につややハリがなくなる傾向が。忙しいとランチがおにぎりやパンになりがちですが、おにぎりのたんぱく質は2~5g程度。女性が1日に必要なたんぱく質は50gくらいと言われているので、そんな食生活が続くとたんぱく質不足になってしまいます。
このタイプの人は、プロテインのちょい足しを。コンビニでも買えるし手間がかからずトライしやすいので、ぜひやってみてください。
このタイプは、簡単に言うと隠れ冷え性タイプ。体が冷えたりむくんだりするな、と感じている人も多いと思います。
血流を促すことで改善できるので、ストレッチをするのがおすすめです。ここで、「HER-SELF 女性の健康プロジェクト®」フィットネスクラブのティップネスより、効果的なストレッチのやり方について教わりました。
●上半身のストレッチ
●下半身のストレッチ
エマ・スリープの調査結果にもありましたが、眠りにつけない理由No.1がプライベートの考えごと。このタイプの人は、つい考えすぎてしまうことが多いかもしれません。
そんな人もリラックスできるスイッチをオンするためにおすすめしたいのが、寝ながらの腹式呼吸のちょい足しです。目を閉じてお腹に両手を当てて、息を吸ってお腹を膨らませ、長~く吐くのがポイントです。副交感神経が優位になってリラックスモードになり、質のいい睡眠につながりますよ。
もしかして忙しい毎日を送って、好きなだけ眠れていないということはありませんか?
そんな人には、睡眠グッズのちょい足しがおすすめです。ひとつはアレンジ枕、もうひとつは間接照明をちょい足ししましょう。アレンジ枕は、今使っている枕のカバーを開けて、フェイスタオルを入れて高さを調節して作ります。好みがあると思うので、自分でしっくりくると思う高さに調節してみてください。また、寝る1時間前くらいから間接照明にし、睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌を促します。間接照明がなければ、豆電球にするなど部屋の明るさを落とすのでも大丈夫です。
このタイプの人は、鉄欠乏性貧血までいっていないけれど、隠れ貧血があるという方。
ちょい足しアクションとしては、小豆をプラスすること。小豆は鉄分、たんぱく質、食物繊維などが豊富で、便秘解消も期待できます。小豆というとあんこのイメージですが、ゆでた小豆を小分けして冷凍し、カレーやサラダ、スープなどにちょい足しすればいいので手軽です。カリウムも豊富で、むくみ対策にもぴったりです。
健康が大事だとわかっていても、忙しいとつい自分の体のケアを後回しにしてしまいがちですよね。でも、こんなちょい足しだったら毎日続けられそう! 診断をきっかけに自分の体について今一度見つめ直して、不調を改善していきましょう。
\お話をうかがったのは/
イシハラクリニック 副院長
石原新菜先生
クリニックで漢方薬処方を中心とする診療を行うかたわら、テレビ・ラジオへの出演や、執筆、講演活動なども積極的に行い、「腹巻」や「生姜」などによる美容と健康増進の効果を広めることに尽力している。
◆資料提供/エマ スリープ ジャパン https://emma-sleep-japan.com/
取材・文/倉澤真由美