白湯活をもっと深掘り! Q & A
Q コンビニで売っている白湯って実際どうなの?
A 冷めないうちに飲みきれば効果あり。
「最近はコンビニや自販機でも見かける白湯。出先でも手軽に白湯活ができるのは、ありがたいですね。
ただ、ペットボトルは冷めやすいのが難点。冷めてしまえばただの水、望む効果が得られないので、冷めないうちに飲み切るようにしてください」
Q ウォーターサーバーの「お湯」も白湯の代わりになる?
A 元の水がミネラルウォーターであればOK。
「ウォーターサーバーはレバーひとつでお湯が出て、好みの温度に水で薄められる手軽さもメリット。その水がミネラルウォーターや、不純物を取り除いた安心できる水であることがわかっていれば、そのまま白湯として飲んで大丈夫です」
Q 白湯で薬を飲んでも大丈夫?
A 水より白湯で飲むほうがベター。
「薬はコップ1杯(180~200㎖)の水または白湯と一緒に飲むことが正しい服用法とされています。
水が少ないと薬がすみやかに胃に到達しないため食道に張りついて炎症を起こしたり、薬の溶け方が不十分で吸収が悪くなってしまうので、水の量は大切です。
でも、冷たい水をコップ1杯飲むと体が冷えてしまうので、むしろ白湯で飲むことをおすすめします」
Q 夏は暑くて白湯を飲む気になれません。でも健康のためには飲むべき?
A 夏こそ白湯で冷えや自律神経の乱れを予防して。
「夏場は冷房が効いた部屋にいることが多いですよね。加えて冷たい飲み物を常時飲んでいると、内臓から冷えてしまいます。
夏の冷えは自覚がないうえ、外に出ると暑いのでその温度差で自律神経のバランスをくずしてしまう人も。
夏こそ白湯活を習慣化して、体の内側から温めてあげたいですね」
Q 味がないとなんだか…温かいお茶じゃだめですか?
A お茶もいいけれど、避けたほうがいい場合も。
「白湯も温かいお茶も、体を内側から温めて血流がよくなるという点は共通しています。
お茶には抗酸化作用のあるカテキンやビタミンなど、さまざまなよい成分が含まれていますが、カフェインが入っているものは寝る前には飲まないほうがいいですし、渋味成分であるタンニンが鉄分の吸収を阻害することも。
白湯にはそれがないので、誰にでもいいと言えるでしょう」
【白湯の正しい作り方&基本の飲み方のおさらい】
水道水の場合はやかんのふたを開けて10~15分ほど煮沸させたお湯を、少し熱いと感じるぐらいの50~60℃に冷ましてからゆっくり飲む。ミネラルウォーターや浄水器の水は煮沸させず、電気ケトルや電子レンジで温めてもOK。50~60℃まで温めたら少しずつ飲む。
「温かさ」が大事なので、冷めきらないうちに飲みきること。「ごくごく飲める温度」ではぬるすぎ。
【教えていただいた方】
「イシハラクリニック」副院長。西洋医学、漢方を含む東洋医学、自然医療にも詳しい。わかりやすい医学解説と親しみやすい人柄で、クリニックでの治療のほか、メディア出演や講演も多数。『眠れなくなるほど面白い 図解 免疫力の話』(日本文芸社)など著書多数。
取材・文/遊佐信子 イラスト/きくちりえ(Softdesign)