ベッドや布団を整える、生活に香りを取り入れるなど、ちょっとした習慣や工夫でストレスに負けないメンタルは育まれます。国際中医専門員の櫻井大典先生に、心の平和を保つ中医学の心得を伺いました。
起きたらベッドを整える。
その習慣が達成感につながる
「小さなことですが、起きたらベッド(布団)を整える習慣をつけるのがおすすめです。そうすれば、夜、疲れて寝るときに、とても気持ちがよいですよね? しかも、これを習慣にすることが『達成感』につながり、自己肯定感を高める効果にもなります」。
日常の中で、負担にならない程度のルーティンをつくる。それが心地よいことであれば、心を平穏に保つことに役立ちます。
一瞬にして気分を変えてくれる
香りを味方につける
元気が出ないとき、パン屋さんの前で香ばしいいいにおいが漂ってきた…その一瞬に嫌なことを忘れ、心が晴れやかになった経験はありませんか?
「香りの刺激は脳に直結しているので、滞っていた気の巡りを瞬間的によくしてくれる効果があります」。
好きな香りならなんでもOK! リフレッシュするミントのハーブティーを飲んだり、気持ちを落ち着かせるラベンダーの精油が入ったアロマスプレーなど、生活に上手に香りを取り入れるのも、心を平和に保つアイデアのひとつです。
お話を伺ったのは
櫻井大典さん
Daisuke Sakurai
国際中医専門員、日本中医薬研究会会員。年間5000件以上の相談をこなす漢方専門家。アメリカ・カリフォルニア州立大学で心理学や代替医療を、イスクラ中医薬研修塾で中医学を学ぶ。中国で研修を修了し、国際中医専門員A級資格取得。著書多数
イラスト/midorichan 構成・原文/山村浩子