日常のイライラやうつうつは、中医学の知恵で解消できるかもしれません。心の平和を保つ習慣を、ひとつからでも実践してみて!
苦味は心の安定剤…
ティータイムを上手に活用
「ストレスを受けると、心が不安定になります。そんなときには、こもった熱を鎮静する『苦味』をとるといいでしょう。手軽なのが緑茶。
また、肝が弱ってイライラや落ち込みが激しい場合は、柑橘類など酸味のあるものを。不安や緊張があるときはココアがおすすめ。ココアの原料であるカカオには、余分な水分を排出して、気持ちを落ち着かせる効果が」。
ティータイムを上手に活用すれば、精神安定剤のような働きが期待できます。
頭を無にする
瞑想にトライしてみる
いろんなことが起きて、頭がとっ散らかってしまったときは
「感情を整理するために、瞑想にトライしてみては? 足を組んで床に座り、静かに呼吸だけに意識を集中して、頭を『無』にします。最初は何も考えないようにすればするほど、どうでもいいことが頭に浮かびがち。
そんなときはただそれを受け止めます。そしてまずは30秒間、呼吸に集中します。それを重ねていくと、1週間後には5分の瞑想ができるはずです」
お話を伺ったのは
櫻井大典さん
Daisuke Sakurai
国際中医専門員、日本中医薬研究会会員。年間5000件以上の相談をこなす漢方専門家。アメリカ・カリフォルニア州立大学で心理学や代替医療を、イスクラ中医薬研修塾で中医学を学ぶ。中国で研修を修了し、国際中医専門員A級資格取得。著書多数
イラスト/midorichan 構成・原文/山村浩子