この前も
何にもないところで つまづいたんです、と
漢方カウンセリングでの
ひとこま
漢方薬剤師・漢方ライフクリエーターの
樫出恒代です
秋の冷んやりした空氣を感じて
移ろう季節の中で
外を歩きたくなるこの頃。
「あ、無花果がなっているわ」
「あ、金木犀の香りがすてき」
なんて、思いながら
歩いていたら、
け、け、け、
また、つまづいちゃった。。。
こんなこと、ありませんか?
「何にもないところで
よくつまづくんです」
「この前は宙を飛びました」
「友達と歩いてたら急に消えてびっくりした、と言われて」
漢方カウンセリングにおいでになられる方で
更年期世代にあるよくありがちなお話。
この原因、実はさまざま
例えば
●靴が合わない、というものから
●運動不足による、筋肉のおとろえ
●脳梗塞・脳出血など脳血管障害
●目、見え方に問題がある場合
など
つまづくことが多くなってきたら、
やはり検査は必須です。
検査をしても異常はないし、、、
年なのかなぁ。。。
そんな方!
漢方では
よくつまづく人は胃腸が弱い、とも、
考えられるんですよ。
そのわけは
漢方で、胃腸機能を司るところを
「脾」(ひ)とよびます。
「脾」のはたらきは
●消化した食べ物から栄養分を摂り込む
●四肢(両手足)・筋肉に関係し、
栄養を筋肉・手足に与える
しっかり食べたものを吸収できなくて、
手足に栄養がいかなくなり、
なんだか、力が入らない、ゆえに、
つまづいてしまう
ということがあります。
「脾」の働きが落ちると、手足以外にもさまざまなトラブルが!
また、ほかにも
「脾」=胃腸、のはたらきが落ちると
◽︎すぐ疲れる
◽︎氣力がなくなる
◽︎食欲不振
◽︎美味しく食べられない
◽︎食欲がなくても惰性で食べすぎてしまう
◽︎筋肉がやせていく
◽︎食べなくても太る
◽︎味がわからない
◽︎内蔵が下に落ちる〈脱肛・子宮脱など〉
◽︎しゃっくり・げっぷ・悪心・嘔吐の症状がでる
「脾」によい食べ物は
魚・みかん・りんご・キャベツ・インゲン豆・
もち米など。
日本人は
一般的に胃腸が弱い、と言われています。
高温多湿で、湿(いらない水分)が
身体にたまりやすい、特に胃腸にたまり、
消化機能が落ち、
ガスもたまり、お腹がはりやすい。
また、考えすぎ
ストレスもたまりやすい
そのため、胃腸のはたらきが不調になることも多いのです。
「脾」=胃腸のはたらき、
身体の真ん中、
生命力を産むところ。
季節の変わり目、
食生活に少し気を配って
夏の疲れた胃腸を整えて 素敵な秋を過ごして下さいね。
注:漢方薬については
漢方専門の医師や漢方薬剤師
漢方アドバイザーなどにご相談・
カウンセリングの上お飲みください。
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