Q. 子宮を取ったら更年期症状が出る?
A. 「子宮喪失症候群」の状態になり、更年期に似た症状が出る人もいます。が、女性ホルモンを分泌するのは子宮でなく卵巣
「更年期症状が起こる原因は、女性ホルモンが急激に減ること。女性ホルモンを分泌するのは卵巣のため、病気などで卵巣を両側とも摘出すると症状が出やすくなります。一方で、子宮を取ると閉経はしますが、本当の閉経ではないため症状は現れません。卵巣からのホルモン分泌には何も影響がないからです。
ただし、子宮がなくなったことで『女性性を失った』と感じて子宮喪失症候群に陥る人がいるのも事実。ホルモンの分泌は手術前と変わらなくても、メンタル面に変化が起き、更年期症状に似た状態になることもあります」
撮影/中川十内<アイキャッチ> スタイリスト/高橋尚美 構成・原文/蓮見則子