私たちの体の中で、さまざまな働きをしている女性ホルモンのこと、どこまで知っていますか? その正体、仕組みをしっかりチェック!
前回に続き、女性ホルモン素朴な疑問(基礎編②)をご紹介します。
Q-6 分泌量は変動する?
A:はい、します。
2種類の女性ホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)はそれぞれ心身に異なる働きをしています。これらが日々、変動することで、妊娠に備えた月経周期が生まれます。この変動により、心身が爽快な時期とだるい時期があるのです。
エストロゲンの量が高まる卵胞期は心身が爽快に。プロゲステロンが優位になると、新陳代謝が悪くなり体調は低下。月経時はどちらのホルモンも減るので、だるくなります。
資料提供/対馬ルリ子女性ライフクリニック銀座
Q-7 男性ホルモンとの違いは?
A:男性は闘い、女性は守るホルモンです。
同じ性ホルモンですが、男性は闘う本能に、女性ホルモンは妊娠・出産に向けて守る本能に働きかけます。とはいえ、男性も女性も両方のホルモンを持っていて、そのバランスは人によってさまざまです。
Q-8 女性ホルモンの大きな特徴は?
A:揺らぐので心身が不安定に。
女性ホルモンは月単位やライフステージによって大きく変化します。そのため、体調や精神面が大きく揺らぎます。こうした男女の違いを理解して、女性特有の"揺らぎ"を上手にコントロールすることが大切です。
Q-9 太っている人は分泌量が多い?
A:その傾向はあります。
実は女性ホルモンは脂肪からも分泌されています。よって太っている人のほうが多い傾向はありますが、質がよいホルモンではありません。増やそうとして太っても、体にいいことはありません。
次回は、更年期のサイン、何歳から低下する? など、「女性ホルモン素朴な疑問(更年期編①)」をご紹介します。
イラスト/坂田優子 図表/ビーワークス 取材・原文/山村浩子