朝の目覚めは副交感神経から交感神経へとかわるタイミングです。心地よい自然音で起きて朝日を浴びる習慣をつけましょう。
お話を伺ったのは
梶本修身さん
Osami Kajimoto
1962年生まれ。東京疲労・睡眠クリニック院長。医学博士。医師。大阪大学大学院医学研究科博士課程修了。2003年より産官学連携「疲労定量化および抗疲労食薬開発プロジェクト」統括責任者を務める。著書に『すべての疲労は脳が原因』(集英社新書)シリーズなど
心地よい自然音で起きて緩やかに交感神経のスイッチをオン
朝、目覚まし時計やスマホのアラームの音で目覚めるのはNG。
「突然大きな音で起こされると、交感神経が一気に緊張して心拍数や血圧が上昇し、自律神経に負担をかけ、起床時の立ちくらみや動悸などの原因に。
鳥のさえずりや川のせせらぎなど、自然音が鳴る目覚まし時計やアプリなどに替えましょう。睡眠中の副交感神経から交感神経に緩やかに切り替わり、気持ちよく起きられます」
カーテンを開けて朝日を浴び自律神経を整えるセロトニンの分泌を促す
人体に備わった、日が昇ったら活動し、沈んだら休息するという生体リズム。このリズムに沿った生活が自律神経を整えるポイント。
「朝起きたらカーテンを開けて、太陽光を浴びましょう。これを合図に、体が活動モードに切り替わり、生体リズムが正しくリセット。
また、自律神経を整える作用がある神経伝達物質“セロトニン”が作られます。毎朝の習慣に」
イラスト/いいあい 構成・原文/和田美穂