ランチに出かける際の紫外線対策、イミダペプチドを含む食品で疲労回復。交感神経をいったんオフにする適度な昼寝で自律神経の負担を減らしましょう!
お話を伺ったのは
梶本修身さん
Osami Kajimoto
1962年生まれ。東京疲労・睡眠クリニック院長。医学博士。医師。大阪大学大学院医学研究科博士課程修了。2003年より産官学連携「疲労定量化および抗疲労食薬開発プロジェクト」統括責任者を務める。著書に『すべての疲労は脳が原因』(集英社新書)シリーズなど
サングラスで目を紫外線から守り自律神経の疲労を防ぐ
日中に心がけたいのは紫外線対策で、特に大事なのが目のガード。
「紫外線が目に入ると角膜で活性酸素が大量に発生し、炎症反応が脳から全身に伝わります。すると自律神経が高ぶって一種の臨戦態勢になり、自律神経の疲弊のもとに。
外出時は、サングラスや日傘などで目を紫外線から守りましょう。サングラスは紫外線をほぼ100%カットするものを」
昼食にはイミダペプチドを含む食品をとって疲労を回復
昼食でとりたいのは、イミダペプチドを多く含む鶏胸肉。
「紫外線やストレスなどさまざまな原因で体内で活性酸素が発生すると、自律神経にダメージを与え、疲労も招きます。
そこでとりたいのが、イミダペプチド。鶏胸肉に多く含まれる成分で、活性酸素を無力化して酸化ストレスを軽減し、自律神経のダメージを防いで疲労の回復を促します。鶏胸肉を1日100g食べると効果的」
昼寝をして、フル稼働していた交感神経をいったんオフに
「人間の生体リズムでは、お昼過ぎに眠くなるのは当たり前なので、可能なら昼寝をしましょう。交感神経をいったんオフにすることで、自律神経の負担が減ります。ただ、夜の睡眠を妨げないよう30分以内に収めること。
昼寝前にコーヒーなどのカフェインをとると、その覚醒作用が効きはじめる20〜30分後にすっきりと目覚められます」
イラスト/いいあい 構成・原文/和田美穂