Q. 診察などで閉経年齢を聞かれますが、よくわかりません
A. 月経が止まって1年経過したとき、1年前を振り返って「閉経」とします。最後の月経があったときの年が「閉経年齢」です
「医学的には、40歳を過ぎて1年以上月経がこない場合、1年前を振り返り、最後に月経がきた時点の年齢を閉経年齢とみなします。例えば、昨年12月に月経があったきり今年の12月になっても月経がなければ『昨年12月で閉経した』ということになり、そのときの年齢が閉経年齢です。1年たったときの年齢ではないので間違わないようにしましょう」
◆閉経と更年期の関係を表した図
最終月経が完了したときを閉経年齢とします。もし、1年たたずに月経がきたら、カウントし直すことに
Q. 自分がいつ頃閉経するか、予想できるといいのだけれど?
A. 残っている卵子の数で、閉経時期はある程度予想できます
「こちらの記事で『卵巣から卵子がなくなったら閉経』とお伝えしました。実は、簡単な血液検査で卵巣にどのくらい卵子が残っているかを知ることができます。
不妊治療をしたことのある人なら聞いたことがある『AMH(アンチミューラリアンホルモン)検査』がそれ。値が高ければ、卵胞のストックがあるので閉経はまだ先と推定、逆に値が低ければ、閉経が近い可能性があります。妊活中の方は検査することが多いですが、閉経の予測を立てたい人にも希望があれば実施します。
このほか、婦人科では卵胞刺激ホルモン(FSH)の数値、エストロゲン(E2)の数値とあわせて、閉経や更年期の予測を立てることができます」
撮影/中川十内<アイキャッチ> スタイリスト/高橋尚美 グラフ/小柳東子 構成・原文/蓮見則子