副交感神経が刺激されて、睡眠の質も高まりメンタルが安定
「ヨガには、自律神経を整える効果があります。ストレスが多いと心身を緊張モードにする交感神経が優位になり、リラックスモードにする副交感神経の活動は低下するので、イライラなどのメンタルの不調が起きやすくなります。ヨガは、ゆったりした呼吸をしながら行うので、副交感神経が刺激されて緊張が効果的にリリースされ、睡眠の質も高まります。
また、意識を体の内側に向けるので、外のことが気にならなくなって心が楽になる効果も。こんな理由から、ヨガはメンタル不調の改善が期待できるのです。ここでご紹介したヨガの回数はあくまでも目安で、自分が心地よいと感じる回数でOK。私も毎朝ヨガを続けていますが、おかげで心も体も毎日元気です!」
気持ちを前向きにする
1歩前へのポーズ
左右 各3回
胸を開き、息を吸うことで交感神経が優位になり気持ちが前向きに。
1. 背すじを伸ばし、真っすぐに立つ
背すじを伸ばして、真っすぐに立ちます。両手は体の横に下ろします
2. 右足を前に出し、腕を上げ胸を開く
右足を1歩前に出して、左足はつま先を床につけ、体重を右足にかけます。両腕を上げ、胸を開いて大きく息を吸い、目線を上に。次に息を吐きながら1に戻り、今度は左足を1歩前に出して同様に。左右各3回。
【高尾美穂先生ってどんな人?】
イーク表参道副院長。産婦人科専門医。さらにスポーツドクター、ヨガ指導者でもあります。産婦人科医になったのは「一人の女性の体を、初潮を迎えたとき、生理痛やPMSで悩んだとき、恋愛をして性交渉のことで悩んだとき、妊娠・出産のとき、更年期、閉経後と、人生を通して長く診ることができるから」だそう。診療のかたわら、NHK「あさイチ」への出演をはじめ、多数のメディアやSNSで情報を発信。音声配信アプリstand.fmの番組「高尾美穂からのリアルボイス」ではリスナーの多様な悩みに回答しています。著書に『大丈夫だよ 女性ホルモンと人生のお話111』(講談社)など。脳外科医の夫あり
撮影/山田英博 取材・原文/和田美穂