さて、緊急事態宣言も解除になり、”新しい日常”をスタートした6月。梅雨の晴れ間には、ぱあっと大好きな温泉にでも出かけたいところですが、気づくと、『水晶玉子のオリエンタル占星術 幸運を呼ぶ366日メッセージつき 開運暦2020』の2021年版の入稿が佳境に!!
200年に一度の激動の時代、2020年もまだまだいろんなことがありそうだけど、さらにその先の2021年を水晶先生が占って原稿を書いてくださっている時に、担当の私だけ、温泉で極楽気分を味わうのは、どうなんだ。 実際、毎年、校了するまではのんびり湯治旅する余裕はなかったし、しばらくは無理だろうな…。
ただ、2020年は「五感で味わう旅が開運」とこの本にも書いてあるし、「自分が元気になれる場所がパワースポット、ぜひリピートして訪ねて」と先生もおっしゃっていた。私のパワースポットは温泉。草津も有馬も好きだけど、いちばん好きなのは別府温泉だ。うーーむ、開運温泉旅をなんとか実現できないか。
というわけで、開発しました。やってみました!!
五感で楽しむ開運おうち温泉!!
場所は自宅。
まず用意するものは本。ソファにゆったり座って、行きたい温泉の本(ガイドでもよいし、宿のパンフレット的なものでも)をパラパラ。
五感でいうと視覚。目から脳に刺激を送り、その温泉にワープする準備をします。
私の場合はまずはこの本。『温泉天国』、タイトルからしてグッときます。
これは日本を代表する作家たちが全国の温泉を旅した時のエッセイを集めた温泉アンソロジー!!
川端康成、田山花袋、吉川英治、室生犀星、太宰治、岡本かの子・・・etc.
それぞれが様々な温泉に行き湯治を楽しんでいる様子がなんとも味わい深い。
この中には文芸誌編集者時代に担当していた田辺聖子先生が、ご夫妻で大阪からフェリーで別府温泉の地獄巡りをしに行った時のエッセイが。具体的な地名やスポットが出てくるエッセイは、え、先生もあの温泉に? そんな経験をしたの? なんて、時を越えて、一緒に街歩きをしている気持ちになれて、ほのぼのとうれしい。
時を超えて・・・といえば、昔の絵はがきと共に、別府が一大観光都市・別府温泉と発展した経緯が明かされる『絵はがきの別府』をパラパラ。観光バスにバスガイド(この組み合わせが初めて日本に登場したのは別府なんです)、昔の砂湯の風景、今はなくなった大仏がある風景・・・など、へぇーーー!! 別府にこんな時代があったのか~とワクワクしっぱなし。かなり分厚い本なので、これは少しずつ、楽しんで学んでいく。
さらに、別府にはなぜPHや泉質の違う温泉が湧いているのかという謎を、タモリさんが現地レポートしていた「ブラタモリ」を本で復習。これはとても分かりやすく地形と温泉の種類が頭に入るのでリピート読み。
ここまできたら、ちょっとブレイク。
はい、別府名物、温泉から噴き出す蒸気で野菜や魚などを蒸して食べる「地獄蒸し」。
コーヒー豆を地獄蒸ししたという珈琲をいただきます。これは五感のうちの味覚で土地を味わうということ!
水晶先生曰く、「今みたいになかなか、自分のパワースポットや、開運の方角=吉方位に行けない場合は、その場所からのお取り寄せグルメをするのもいいですよ。私は水や美味しそうなものを取り寄せたり、ふるさと納税でその土地の名産品を送ってもらったりしています」とのこと。
確かに。地酒とか、新鮮な野菜や魚、かぼすとか取り寄せて、自宅で温泉宿のご飯みたいにするのもいいかも。
さて、次は五感のうちの聴覚。耳、ですね。
この動画を地獄蒸し珈琲を飲みながら聴きます。
お湯の音、いかがでしたか。天水が、大地の奥底でマグマに熱されて湧いてくる温泉。その自然の恵みに体と心をゆだねる
よろこび・・・はあ・・・・もうこれ、見て聞いているだけでうっとりと温泉に浸かった気分になります。
これは別府でシェアハウス「湯治ぐらし」を立ち上げた菅野静さんが「ステイホームで別府温泉に来れない方たちに少しでも温泉気分を味わって欲しい」と撮影したもの。「湯治女子」に向けて目にも耳にも気持ちい~い画像と、心と体にしみるメッセージを書いてくれています。
ちなみにvol.1はすべての別府温泉の源、いまだモクモク噴火している伽藍岳の中腹にある塚原温泉「火口乃泉」の湯。PH1.4 という強酸性の湯です。
vol.2は湯山という山の中、「奥みょうばん山荘」の湯。白濁した単純温泉。PH5.7
さきほどのvol.3は湯の花採取で有名な明礬温泉の「旅館若杉」の湯。白濁した単純硫黄泉。PH4.0
vol.4は鉄輪温泉「旅館みゆき屋」の湯。ナトリウム-塩化物泉。PH3.5
別府温泉はその湧出量も凄いのですが、湯の種類が多いことでも有名。それぞれ、泉質も湯の色もPHも違う湯が紹介されているのです。
さて・・・そろそろ温泉に飛び込みたくなってきたので、別府温泉の入浴剤を準備。
まずは、地獄蒸しプリンも有名な明礬温泉「岡本屋」さんの湯の花。
入れると湯が白っぽく、少し青みのあるグリーンに。
硫黄の香りに、少し鉄っぼい匂いも。温泉らしい感じです~♨ ババンババンバンバン♪ 鼻歌もでるわ。
そして、地獄巡り観光の名所でもある血の池地獄のあかゆの入浴剤です。
血の池地獄は、その名の通り、血の色のような赤い温泉が湧いているのです。
ということで、地獄の素をお風呂にいれてみましたぞ。
しゅわしゅわと泡もたち、血の池地獄の成分が入っているからか、色は実際の地獄のような赤、温まりが早い。
実際の血の池地獄に行ったことがありますが、地獄は見るだけ。熱すぎるから。足湯コーナーで足湯しかできません。
でもおうちなら全身、浸かれる~w。
ふふふ、おうちで地獄で極楽気分♪
入浴後、しばらくぽかぽか。肌もすべっすべでしたよ。
触覚も嗅覚も実際入れば、ばっちり。
ということで五感で味わう開運おうち温泉、成功!!です。
さて、あなたはどこの温泉にワープしますか?
入浴剤をいれてちゃぷっとするだけじゃなくて、
その前に少しだけ手間をかけて、五感で楽しむ開運おうち温泉♨、ぜひやってみてください。
私は、次は、別府の次に好きな草津温泉にしようかな。
お湯が気持ちよすぎる老舗宿「奈良屋」で、数年前に買った貴重な湯の花(なかなか採れないらしい)が、水晶玉子先生直伝の魔界退治をしていたら見つかったので。
いましばらく、こんなかんじで温泉を味わいます。
でも、でも、別府も草津も、有馬も待っててね~。仕事の山場を越えたら、本物の温泉へ飛び込みにGo Toするから~っ!!