厳寒の信州に生まれ育ったせいか、冬の寒さには強い…はずだったのですが、年齢とともにだんだんと寒さが身に応えるようになってきました。体脂肪はたっぷりあるのになぁ(;^ω^)。
さて、寒い冬の定番といえば鍋料理。お手軽だし体はあったまるし美味しいし、ついつい週に一度は鍋にしてしまいます。
わが家でよくやるのは、白菜と豚バラのごま油鍋、豚キムチ鍋、トムヤムクン鍋(タイ料理のトムヤムクンのスープに、エビだけでなくアサリとかキノコ類など具をたっぷり入れて鍋にしたもの)、豚とほうれん草のしゃぶしゃぶ…などですが、ずいぶん前から、冬になると必ず取り寄せている「地方の名物鍋」があります。
一度食べたらやみつき!嬉野温泉「和多屋別荘」のとろける温泉湯どうふ
そのひとつがこちら、九州は嬉野温泉の老舗温泉宿「和多屋別荘」の名物料理、「とろける温泉湯どうふ」です。
クール便で届いたセットがこちら↓。お豆腐は2丁から注文できますが、うちは夫婦そろって大食いなので(笑)たいてい3丁のセットを頼みます。
嬉野温泉の温泉水でつくったお豆腐を、セットの調理水で煮るのが「とろける温泉湯どうふ」のキモ。最初はこのように↓ごくふつうの湯豆腐状態ですが…
豆腐の仕込みに使った温泉水に限りなく近いという調理水、“アルカリ性含重層水”に豆腐を入れて、水からコトコト温めていきます。すると、やがてお豆腐がとろりと柔らかく溶けて、鍋全体が豆乳のように白濁してきます。
写真↓のように、豆腐の角がほどけてくずれる寸前!が食べごろ。これ、ほかの水ではこんなふうにとけないんだそう。
こういう状態になったらすかさず鍋の火を止めて、付属のごま醤油だれ(濃い目の味ですが、この湯どうふには相性バッチリ!)か、あっさりポン酢で豆腐をいただきます。薬味には、小口切りにした万能ねぎとおろししょうが、かつおぶしをたっぷりと。
豆腐のまろやかな口当たり、ふんわりとしたくちどけは、一度食べたらやみつき間違いなし!です。うっかり火を止めずに加熱し続けていると、豆腐が全部溶けてなくなってしまうので要注意。
わが家では、さらにここから我流のアレンジで「豆乳しゃぶしゃぶ」も楽しみます。まずは豆腐2丁で上記の「温泉湯どうふ」をしたら、豆腐がすべて溶けて濃厚な豆乳になった鍋を再び弱火で温め、そこに牛または豚の薄切り肉をしゃぶしゃぶ。
豆乳をまとったしゃぶしゃぶ肉のまろやかな味わいも、う~ん…たまらない美味!
お客さまを大勢招いたときなどもよくこの「温泉湯どうふ」をふるまうのですが、そのときは鍋を2つ用意して、豚しゃぶと牛しゃぶをそれぞれ楽しんでいただいたりも。
そしてそして、締めはもちろん「豆乳雑炊」。
しゃぶしゃぶに使った鍋の豆乳は肉のアクが残って使えないので、最初にとりわけておいた豆腐1丁を新たに最初から加熱します。豆腐が溶けたら、冷やご飯を投入。豆乳鍋はなべ底が焦げ付きやすいので弱火で温め、ごはんがたっぷりふくらんだら火を止めて、塩を足していただきます。
ここで溶き卵を入れてもよいですし、万能ねぎを散らすだけでもOK。
最初から最後まで、風味のいい温泉水仕込みのお豆腐をいろんな味わいで楽しめるので、お豆腐好きにはぜひお試しいただきたい逸品です。
思い返せば20年ほど前、味にうるさい上司にこの「とろける温泉湯どうふ」を教えてもらって以来のリピート! 本当にわが家の冬には欠かせない味なのです。
これを食べれば心は博多!「もつ鍋 ながまさ」のもつ鍋
もうひとつの「取り寄せ鍋」の定番は、これまた九州、博多名物のもつ鍋!
数年前に夫が博多に単身赴任していたときに当地であちこちのもつ鍋を食べ歩き、中でも、地元の方に教えてもらって味、ボリューム、安さが気に入って通っていたのが「もつ鍋 ながまさ」。ここの看板メニューのもつ鍋が、冷凍のもつ、スープ、にんにくスライスや鷹の爪、ちゃんぽんまでセットでお取り寄せできるのです。
もつは国産和牛の丸腸。あっさり塩味、博多味噌にごまの風味が効いた味噌味、定番の醤油味の3タイプがあるので、毎回違った味が選べるのも魅力!
締めのちゃんぽんもついているので、ニラとキャベツさえあればすぐに食べられる…のですが、そこは食いしん坊のわが家。市販のワンタンを投入し、もつ鍋風味のワンタンもいただいちゃいます! ぷりっぷりのもつと、とろ~っと柔らかなワンタンがいい相性♪
すみません(;^ω^)このときはあまりにもがっついて食べ始めてしまい、加熱前のきれいな鍋のようすを撮影するのをすっかり忘れておりました。ご勘弁を…。
ああやっぱり、日本の冬には鍋料理! しばらく続きそうなおこもりの冬、せめて美味しい鍋料理で、身も心もあったまりませんか?