かーやです。GWは地元・おんせん県大分で過ごしたと前回、書きましたが、由布院の温泉やカフェにも立ち寄りました。
温泉マイスターの私としては泉質・湯量豊富な別府温泉が一番の「推し」温泉なので、湯治旅のベースは別府ですが、山を越えれば、そこは全国的にも有名な観光地でもある由布院。
由布院は山に囲まれた盆地。秋から冬の朝は、街ごと、白い霧にすっぽりと覆われる幻想的な「朝霧」も有名です。
中央にある山が由布院の名前の由来、由布岳。1583m。
由布院は子供のころから折々に訪ねて、たくさんの思い出がある大好きな場所(ちなみに由布子という従妹がいて、小さい頃、その名前がうらやましかったほどw)。
どの季節に行っても素敵ですが、新緑の頃は格別です。
由布院の老舗、亀の井別荘のカフェ「天井桟敷」の窓辺。ここから由布岳や新緑を眺めながらの珈琲タイムは最高。
由布岳の下にある、いつ行っても落ち着く金鱗湖。湖畔には公共の温泉も。
金鱗湖に続く小川には鳥が。楽しい散策路がたくさん。5月末から、夜はふわふわとホタルが飛びます。
そんな由布院で作られているクッキーが最近、私のお気に入り。
昨年末、由布院に別荘のある友人から、私のバースデーに届いたのがコレ。
ゆふいんwakoyaの「すこやかおやつ」
シンプルな真っ赤な缶!! 赤は水晶玉子先生が推す2023年の開運カラー、ナイスだわ♪と思いながら、
開けると…!!!
きゃ~♡かわいい~♡
星や花、鳥も猫も犬もいる~。どれから食べようかな~と迷う可愛さと楽しさのクッキーがぎっしり!!。
まずは、黒猫から…。
ぱくっ。さくさく。美味しい。じゃ、お花も。あら、いいかんじ。鳥は、星は…と、次々食べてしまいました。
味はココア、紅芋、お茶、玄米、ココナッツ、シナモン…とそれぞれ違うのですが、どれも自然な甘さ。ほっとする優しい味。なんというか、いくつ食べても飽きない。
そして、後味がいい。
美味しいと言われるクッキーも1、2枚はいいけれど、それ以上は口の中がべたついたり、ざらついて、コーヒーで流し込みたくなる…。だから、どちらかというと私はクッキーが苦手で、積極的にクッキーを買って食べることはなかったのです。
それが、このクッキーは違った。
見た目が可愛いだけじゃない、美味しいだけでもない。
体にすうっと入って、ほんわりうれしくなる感じなのです。
というわけで、その後は、朝、起きたてに。夜、寝る前に。ひとつ、ふたつ、みっつくらいをぱくっ。
体調がイマイチな朝も、いろいろあって疲れちゃった夜も、赤い缶を開けて、このクッキーを口にいれるとゴキゲンに。なんだか少しパワーが取り戻せるのでした。
これはすごいのかも、とその後、wakoyaの通販で自分用や、お友達や家族のプレゼント用をオーダーして配送してもらったら、食べた人が同じようハマって、また誰かにプレゼント…。そんなハッピーなクッキーの輪が!!
これは直接、お店に行ってみないと…と。由布院の「wakoya」へ。
由布院でクッキーを作っているwakoさんを直撃!?
そんなわけで、こちらがwakoさん。工房でもあり、ショップでもある一軒家を訪ねました。
ショップには赤い缶の他、種類別クッキーや、人気のクッキーをセットにした袋入りも。
早速、wakoさんにクッキーについて聞いてみました。
かーや「こちらのクッキー、お友達にいただいたんですが、どれも可愛くて、優しくて、美味しくて、おなかももたれず、後味もよくて。夜食べても大丈夫だし。いろんな人に食べてほしくなって、私も送っちゃいました♡」
wako「そう言っていただけるとうれしいです。先日も実家の95歳のお父様にプレゼントしたら、気に入ってまた買いにいらしたってお客様がいました。お子さんから年配の方まで体に優しく、美味しく、楽しく食べていただけたらという思いで作っています」
かーや「私、いきなりぱくぱく食べちゃって見てなかったけど、缶の上紙に”卵・乳製品を使っていない”、”For Macrobiotics”って書いてありました。オーガニックなマクロビクッキーなんですよね。そういうクッキーってまたちょっと独特な味のイメージだったんだけど、まったく気づかなかった(苦笑)」
wako「 卵やバターなどの動物性の材料は使ってないし、小麦も米粉は地元の無農薬や減農薬なもの。他の素材も可能な限り、オーガニックを選んで作っているんですよ。でも、そういうことを意識している人にも、そうでない人にも美味しく食べてもらいたいので、美味しく食べていただけたなら、それが一番うれしいです。
行ったことはないけれど、NYとかでオーガニックやマクロビのお洒落で美味しいレストランやカフェがあって、皆、普通に行って楽しんでる…。そんな感じがいいなと」
このクッキーの秘密は一体、何なのか?
かーや「それにしても、このゴキゲンになれるクッキーの秘密はどこにあるんでしょう」
wako「最大の理由は超フレッシュな小麦、それも地粉(じごな)のおかげだと思います。
私は三重県から由布院に移住して10年、クッキー工房を始めて7年ほどなんですが、九州産、そしてなるべく地元の粉で作ろうと思って、熊本や由布市の色々な小麦粉を使ってみてたんです。
ある時、縁あって滝のある土地で麦を育てている農家さんと知り合って。その小麦がとにかく素晴らしいので、ぜひ!とお願いして使うように。今ではその畑の方とご縁のある農家さんの二軒から仕入れています。工房の粉がなくなったら、すぐ行って粉にひいてもらって、クッキーにしています」
かーや「めちゃめちゃ新鮮じゃないですか!! 由布の滝のある畑でとれた地粉をすぐにクッキーに!?それはパワーがありそう」
wako「そうなんです。パワーもあるし、地粉は古代から日本人がその土地土地で食べてきたものなので、お米と共に、日本人の体にとても合っていて優しいんですよね」
かーや「心と体に沁みていく感じはそこからなのかな」
wako「その元気なパワーの粉を一気にこねずに、100グラムちょっとかな、少量ずつ仕込むんです。だからあまりたくさん作れないんですけど。なぜか生地が、あまり触ってほしくないみたいで…w」
かーや「生地と会話してます?」
wako「そうかもw あと…バターなどを使わないぶん、いい味を出すためヒマラヤ岩塩を使ってます」
かーや「ピンク色をした浄化作用がある岩塩ですね。だから何枚食べても、後味スッキリなのか!」
wako 「そんな粉や材料を、おにぎりみたいに握って生地をつくるんですよ」
かーや「おにぎり!??? 優しくふわっふわっと握ってく感じなんですね」
wako 「そして、あとは”wakoちゃんマジック”を使って焼き上げます。これは言えない秘密ですw」
と、お茶目に笑うwakoさん、なんだか魔法使いみたいに見えてきましたよ。
wakoさんの元気の秘密も聞いてみた!!
かーや「クッキー作りや販売の合間にはどんなことを? 由布院だし、温泉に入ってチャージとか?」
wako「アロマを使ったマッサージや揉みほぐし整体のセラピストもしていて、クッキーを焼いて。以前はオーガニックカフェの手伝いや、三人の子育てもしていたから、温泉にゆっくり浸かる時間なく10年経ったってかんじです。子供たちが独立して、やっと少しは時間ができるようになったかな」
かーや「お子さんが独立? wakoさん、失礼ですがおいくつですか」
wako「53です」
かーや「40歳くらいかなと…! OurAge世代なんですね。その若さとパワーの秘密は??」
wako「最近は山ですかね。もともとは高所恐怖症で。由布岳に家族で登っても、あるとこまでくると私は足がすくんでダメで。2020年に初日の出を見に登った時にやっと頂上に。
そこから見た由布院が素晴らしくて、ああ、いい土地に住んでいるんだなあ、とあらためて思いました。それからは高所恐怖症を克服できたので、ちょっと時間があると、山に登ってます」
かーや「え、1583mの、あの意外と険しい由布岳に? そんな散歩感覚で??」
wako 「家から、ちゃちゃっと行っちゃいますw 山に行くと風も爽やか、気持ちがすっきりしますよ~」
またまたお茶目に笑うwakoさん。
いやいや、見るとなだらかそうな由布岳だけど、かなりハードな山。先端のコブみたいなところが岩場で難所。数年前、登ったけれど、半日がかり、下山後は足がガクガクに。(もちろん温泉でリカバー)。
そんな由布岳に、散歩みたいな感覚でさくっと登れるってすごすぎる!!!
うーーん、やっぱり魔法使い!?
心と体をゴキゲンにする、優しい味だけどパワーのあるクッキーは…
由布院の水と風と小麦と…wakoさんの魔法で出来てるみたいです!!