1980年代にアイドルとして活躍した後、アーティストに転身して、2007年からはニューヨークを拠点に活動してきたKAORUKOさん。
実は、OurAgeにもその作品が掲載されています。
フェムケア記事のキービジュアルに、作品を使わせていただいたのです。
それがこちら。
描かれているのは「今を生きている女性」。そのまなざしや気配に触れると、なんだか心がひりっとします。そこにはKAORUKOさんの、現代女性を応援するポジティブなフェミニズムを感じ取れます。
作品は、江戸時代の浴衣の型紙をシルクスクリーンに起こして、絵を描いた後に、上に刷っていくという手法で、幾重にも重なるモチーフと色が織りなす表現は、とてもとても繊細。
日本文化を反映させた表現をコンセプトとした、その独自の技法は、NYのファインアート界でも独特の存在感で評価を受け、アメリカのアート雑誌「 New American Paintings 」 で「アメリカで活動する注目のアーティストの1人」に紹介され、その表紙を飾ったほど。
KAORUKOさんは、松本伊代さんと同期で、2022年の作品には、伊代さんをモデルとしたものもあります。
「NYで現代アートの活動をしてきて感じたのは、日本の伝統文化がいかに素晴らしいかということ。
特に次世代に伝統工芸の素晴らしさを伝えたいと思いました」
そんなKAORUKOさんの「伝統工芸とコラボしたい」という念願が叶い、この度、有田焼の老舗「香蘭社」の新ブランド「 by koransha」から和+POPなコラボ作品が発売されることになり、10月に東京・銀座の香蘭社で、お披露目がありました。
「今回の器も作品同様、職人が手作りで彫ったニュアンスを大切に、刷ったときのにじみはデジタルでは表せない表情をデザインしました」とKAORUKOさん。
お披露目会場に置かれた器は、ゆったりサイズ。
「飾っても美しく、また食器棚を持たない若い世代の方にも使い勝手の良い、何通りにも使える食器をご提案したかったのです。なので、一回り大きな器のサイズにしました」
確かに、このサイズだといろんな使い方ができて、これだけあればほぼこと足りるかも。
「そして最も注目していただきたいのが、この食器は電子レンジでも使えるということです」
確かに、ゴールドとシルバーの食器は通常、電子レンジで使えないと言う概念があるけれど、しかも高台の部分までこだわって、ゴールドやシルバーをリッチに使っているのに、これでもレンジ使用が大丈夫なんて、かなーり画期的でうれしい!!
「料理を乗せる部分はホワイトにして、料理を選ばず、使いやすく。何通りにも使ってもらうために、器のサイズや形を考えるのがとても大変で、いろいろリサーチもし、完成までに1年半ほどかかりました」
確かに、料理を盛ってみると和食でも洋食でも気にならずに使え、「大は小を兼ねる」という言葉がしっくりくる感じ。なみなみ入れても、ちょこんと盛っても、それなりにサマになります。
そして、ゴールドとシルバーって、意外と土ものやガラスなどのお皿とも、塗りのお椀とも相性がいいんです!
ちなみにそのラインナップは…
(すべてゴールドとシルバーの2色展開です)
Yuki:五穀の精とも言われており、雪の柔らかさも表現
オーバルボウル(L270 × H55mm)各¥4,950
カレーライス、スパゲティー、サラダとオムライスなど
KIKKO:長寿や健康、縁起をもたらす文様
ボウルlarge(Φ 150 × H100mm)¥5,500
ラーメン、丼物、煮物などに。
KIKKO:長寿や健康、縁起をもたらす文様
ボウルsmall(Φ 110 × H75mm)¥4,180
カフェオレ、ご飯、スープなどに
Shima:江戸時代には縞の着物が流行、粋とされた
マグカップ(Φ 100 × H75mmW130mm 350ml)¥3,850
香蘭社
by koranshaについて
佐賀県有田に日本初の磁器が誕生して400年。
「香蘭社」は有田焼の伝統の技と美を継承しつつ、2024年には設立145周年を迎えるそう。
その中で生まれた“by koransha”は「現代のライフスタイルに寄り添い、“日々の生活”に楽しさと華やかさを与える日常使いのうつわ」というコンセプトで、“by”はその言葉の意味通り、「そば」で「寄り添う」うつわという思いも込められています。
製品は、香蘭社のサイトで購入できます。