「やっぱり菊っぽいお花を咲かせるんだねー!」と、菊芋のお花を見て喜んだ9月中旬。
枯れた枝が横たわっているのも、美しくないね・・と取材直前に目印となる一本の枝だけ残した、菊芋エリア。
(今年はテレビや雑誌など、”野菜作り”や“持続可能な物作り”に関した取材を沢山していただきました)
血糖値の上昇を抑制したり、またはダイエットにもその成分の効果があるといわれる菊芋は、生でもチップスでもスープにしても美味しく、
(結局「おいしい!」といっぱい食べるので、ダイエットにつながるかどうかは謎・・)
今年も楽しみに育み、いよいよ収穫だ!と張り切った12月の初め。
この日は鹿児島に住むお友達が遊びにきてくれ、畑メイトさんと三人、力を合わせ、まずは目印の枝を撤収。
そこから芋を傷つけないよう、ゆっくりとスコップを土の中に入れて掘り起こし・・掘り起こし・・・掘り起こすも菊芋、姿現さず。
「無いはずはないよ、だって今、根っこと繋がっていた目印の下を掘ってるし!」
辺りを掘るも、姿見えず。
根から離れたところに実がなってるのかも?
もっと深いところに眠っているのかも?
どこだどこだと、掘り起こしてもどこにも確認出来ず、見つからず・・・。
とはいえ、この謎が解決しないまま新年は迎えたくないので、明日行く畑で、今一度しっかり探し当て、手伝ってくれた鹿児島のお友達にもプレゼントできたら・・と思います。
(こちらは去年採れたフランス菊芋。これが採れるはずだったのになあ・・)
その後の畑にて改めて掘り直し、見つけ出せなかった結果、少し前に枝が枯れた時、「芋に十分な水分が届いた」と認識していたのが、実は土の中の芋がなんらかの原因で腐り、枝が枯れてしまったのでは・・ということに。
生き物を育てるというのは、時に予想だにしない結果にたどり着く場合もあるという事実、久しぶりに思い出しました。
次回はこの経験を生かし、無事の収穫を願いたいと思います。
変化や我慢が目まぐるしく訪れた2021年も、驚いたり馴染んだりしているうちに、終わりを迎えました。
これまで私にとって「好きでやってます、畑!」と、楽しいばかりを感じていた畑への意識が、この一年の様々なことによって「行かなくてはならない場所」と思うほど、土に触れる時間、野菜を愛でる時間、「畑がある事」に心が何度も救われたように思います。
「次来たときに、ヨボヨボになっていたら辛いから、その前に撤収しちゃおう」なんて、自分のスケジュールの都合で優先することが多かった作業に対し、
「まだ実が付いてるし、さよならするのもねえ・・・」
焦ることなくじっくり向き合えたのも、この期間だからこそ出来た事。
夏前に苗付けをしたトマトは、露地栽培ながら11月の終わりまで赤く実をつけ驚かせてくれました。
(温暖化の影響じゃないことを願います)
まもなく始まる2022年には、心配なニュースが減り、誰にとっても、ひたすらに穏やかで明るい時間が沢山流れますよう、心から願います。
この一年も「「畑からこんにちは」にお付き合いいただき、本当にありがとうございました。
どなた様も良き年末、そして実りある素晴らしき新年をお迎えくださいませ!
(夫撮影による、収穫したインゲンを手に嬉しさが溢れる2021、秋)
加藤紀子
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