植木鉢は「大は小を兼ねない!?」【ユーカリ枯らせ事件】
昨年夏に買ったユーカリのグニー種の苗が育ってきたので、少し大きな鉢に植え替えねばです。
左が昨年の夏に購入した時。当初は土から上が25センチほどの高さ。1年で約75センチに成長。鉢が窮屈そうです。
植物を鉢植えで育てる場合、鉢は成長に合わせて少しずつ(直径で3~6cm程度)大きくしていくべし、という原則をよく目にします。
実は以前、同じようなユーカリを育てたのですが、植え替え時に「どうせまたすぐに大きくなるだろうし、大は小を兼ねるよね」と一気に直径が約12cm大きな鉢にしたら…水をやると土が乾かず水浸しになるし、乾くのを待つ間に水切れを起こしたりで、植え替えてからほんの2~3か月で枯らしてしまったことがあります。ご、ごめんなさい…。深く反省しました。
届いた鉢の色が理想と違う。【謎の「ヨーロッパの乾いた野原」主義】
ということで、ほどよいサイズの植木鉢をネットで探索。最初の鉢が直径22cmだったので、27cm前後で探しました。また、このぐらいのサイズになってくると、土が入ると重いので、「グラスファイバー」「ファイバークレイ」などと表記されている、自然にもやさしく、テラコッタより軽い素材のものを選択。
届いてみたら、いい感じの大きさです。
持ち上げてみると、テラコッタよりも軽いけれど、プラスティックのように軽すぎてすぐに倒れそうということもありません。
ただ、思ったより表面の色が赤っぽいのが気になりました。以前も書いたことがあるのですが、私がテラスに求める理想像は「ヨーロッパの田舎の乾いた野原」。なんのこっちゃ?とお思いでしょうが、とにかく個人的な理想なので、お見逃しを…。
テラスに赤っぽい小さめの鉢が点在する程度なら程よいのですが、このぐらい大きな鉢だったら、乾いた砂のような色のほうがいいなあ、と。
それで、鉢を好みの色に塗ってみようかな、と思い立ってしまいました。
2度とペンキ塗りなんかしないと誓った【20年前の油性ペンキ地獄】
実は20年近く前にテラスで使う大物3点を油性ペンキで塗ったことがあります。フランスインテリア雑貨店で買ったユーズドのアイアンテーブルとラック、イギリス製の木製の物置キットの外壁。それがてこずったのなんの! 今のようにネット上にDIY情報が豊富でもなかったし、ペンキの種類も色も探しにくかった。水性ペンキという選択肢があったかどうかも定かではありません。当然のように油性ペンキで始めたら、匂いはきついし扱いづらいし。ユーズドテーブルのさび落としからはじめて、乾かしては2度塗り3度塗り。年末年始や幾多の週末をペンキ塗りに費やしたことか!? 屋根付きの作業場があるわけではないので晴れないと作業はできないし、雨に濡らさぬよう、作業のたびに養生して出し入れ。1度はじめたら途中でやめるわけにもいかず、半年ほど孤軍奮闘して疲労困憊。まさに油性ペンキ地獄でした…。
2度とペンキ塗りなんてするもんか! と固く心に誓ったものです。
ということで、その後20年弱、おしゃれな色の水性ペンキを使ってDIYを楽しむ人が爆増しているのを気にしつつも、見て見ぬふりをしてきましたよ。
それでも情報はなんとなく入ってきます。水性ペンキも1度乾けば色落ちしないそうで、ガーデニング関連のDIYもみんな水性ペンキで楽しんでいるよう。もちろん長持ちだけを考えれば油性なのでしょうが、家の壁というわけではないから、そこまでの長持ちを求めなくてもいいし。
定年女子、久々のDIYに手を出す? 水性ペンキで、こんな小さな植木鉢だったら、きっと大丈夫なはず(と言い聞かせます)。
植木鉢の色替えのために買ったもの
さて、秋になって涼しくなったら植え替えよう、と夏の間に必要なものを揃えました。
買ったもの① 水性ペンキと刷毛
刷毛は、100円ショップで7センチ幅のものを買ってみました。失敗して買いなおすことになるかもしれないし、また「2度とやるもんか」と決意するかもしれないので、100円ショップで様子見です。
水性ペンキは、色にこだわるので、ネットで検索。シックなトーンの色が揃っていて、小容量で買えるところを見つけました。販売画面の製品名のところには「水性アクリル塗料・マットカラー」と書かれていて、たぶん、これでいいのかな。送料込みで1300円ぐらいでした。
届いたのは、ラベルにタカラ塗料「AQUEOUS MATTE」とプリントされた小瓶。選んだ色は「Wood」というベージュ系です。あとから知りましたが、タカラ塗料はいい感じの色で人気らしいです。
買ったもの② 不織布の保護服【青いかたまり階段駆け下り騒動】
実は前にテラスで油性ペンキ塗りをした時には、テラス自体は養生をして無事でしたが、自分がペンキまみれに。冬だったのでユニクロのフリースとスポーツ観戦用の防寒ナイロンパンツをペンキ塗り専用にして毎回着ましたが、どんなに気を付けてもあちこちにペンキが。そのセットは、うっかり「いつかまたペンキ塗りをする日のために」ととってありました。しかし!10年ほど前に「もうペンキ塗りはしないんだった!」とハッと我に返って捨てましたよ。
当時はいていたビルケンシュトックのサンダルもペンキまみれになりましたが、それは名誉の負傷(?)として、しばらくテラス限定ではきました。
そんな経験があったので、今回は保護服を買うことに。ネットで探すと不織布の上下や、つなぎがたくさん出てきます。白中心の製品の中に、ブルーのつなぎを発見。ちょっとかわいいので(?)、ぽちりました。1500円ぐらいでした。
サンダルを汚したくなかったので「足つき」というのを選択したのですが、これは失敗。サンダルをはいたまま、つなぎに入るのはむずかしいし、不織布の底が擦り切れてしまうかもしれません。
また想定外だったのが、そのサイズ感です。このつなぎ、身長2メートル向けかと思うぐらいの巨大さでした。足の付け根が膝あたりに来て、完全に「殿中でござる~」です。足先までつながっているので、裾をまくり上げることもできません。結局余った部分はルーズソックス風に膝下にクシュクシュためておきましたよ。
ただ植木鉢を塗る分には、歩き回るわけではないので、大きな問題はありません。
塗り終わって、よし、今回は汚さなかった、と自分に勝利宣言しかけましたが、脱いでみると袖口近くにペンキがついていました。
実はその前に、ちょっとした事件が。
ペンキ塗り作業が終わって、鉢を乾かしながらテラスを片付けていると、ピンポンとチャイムが! あ~!宅配で水が届くんだった~、と慌てて室内のインターホンに走りましたが、シンデレラがドレスの裾を持ち上げるようにつなぎの両腿を持ち上げてドタバタ走るので、動きがぎこちない。インターホンに間に合わず切れてしまいました。あわわ、時間指定したのに申し訳ないし重い水を宅配ボックスに入れられたら困る~、と、あわててそのまま青いつなぎに玄関サンダルをつっかけて家を飛び出ます。瞬時にエレベーターで人に会ったら言い訳が面倒、と判断し、より人に会う確率の低い階段へ。7階から1階まで駆け下ります。もちろん両腿あたりをつかんで30センチほど持ち上げたままです。ダーッと走って1階で宅配ボックス前にいる業者さんを捕まえました。ぜ~ぜ~。
すごい勢いで青いかたまりが飛んできて業者さんもぎょっとされておられました…。その後エレベーターにいっしょに乗って上がるのはちょっと気まずかったですが、とにかく水は無事に部屋に運んでいただけましたよ。はい。
いよいよ水性ペンキを塗ってみる
さて、初めての水性ペンキ塗りです。
まずは軍手をして、お菓子が入っていたプラスチック容器に、水性ペンキを入れ、水を少々加えます。水性絵の具と同じで、自分の好きなゆるさに薄めればいいようです。
細かいことは気にせず、刷毛で水平にどんどん塗っていきます。うん、いい感じ。100円ショップの刷毛で十分でした。下地が透けてもいいと思ったので、とりあえず1周しますが、乾燥した日だったこともあって、すぐに乾きます。容器に出したペンキを使い切ろうとしたら、3度塗りになり、結局下地は見えない仕上がりに。鉢の底や、土で埋まらない内側の上部も塗ります。
乾いた感じが出てきましたよ。
わりとすぐに乾いたのですが、念のために小1時間ほど待ってから植え替えましたよ。
ジャーン。ちょうどいいサイズの鉢におさまりました。
数日後、雨も経験して問題なし。ユーカリ・グニーの銀葉と乾いた色合いの鉢がお似合いです。
定年女子、ご満悦。
ウッドデッキや植木鉢が古びた雰囲気になっていくのが好きなので、この植木鉢が、今後どんな風に育つのか楽しみです。
さて、結果的に水性ペンキは油性ペンキに比べて、確かに扱いが楽でした。
まだペンキは半分ほど残っているし、青いつなぎも取ってあるし…。
そうだ、つなぎの足首をカットしてロールアップすれば動きやすくなりそう、足部分はゴムで固定すれば靴カバーにできるかも、なんて改善点を考えてみたり…。
ペンキ塗り、またやっちゃう?
では、今回の「定年女子あるある(かもしれない)川柳」は、ペンキ塗りだけに…
若き日の 地獄の思い出 塗り替える!