夏祭りや花火大会など、夏本番!な催しがようやく戻ってきている一方で、この暑さにバテそう・・・、そんな方も多いのではないでしょうか?
かくいう私はありがたくも食欲が落ちることなく毎日モグモグ、自家製赤紫蘇ジュースをゴクゴク、元気に過ごしています。
畑を始めた10年前の夏は、黒色の割烹着で畑にいても、まだなんとか作業が出来ました。
(汚れが目立たなくて良いかと買った割烹着、直後に法事の際などに着用するものだと教わり、以降ずっとクローゼットに)。
10年後の今年は暑いと感じるのが、随分と早かったような気がします。
5月の連休ですら「今、こんな気温なら夏が来たらどうなるんだろうね・・」と心配しておりましたが、その予感は見事に命中、照りつける太陽は夕方になっても和らぐことなく燦々と。
そのうえ願うように雨が降らず、「葉が焼ける」と呼ばれる、野菜の脱水症状まで出てしまうものも。
葉が枯れてしまうと太陽の吸収が出来なくなり、また光合成もしにくくなるので、元気に育ってもらうためにも「どうか穏やかな空模様を!」空を見上げ、静かに願う日々。
都内の気温が体温を超えるニュースに震えた数日後、カチカチに凍った保冷剤を入れたタオルを首に巻いて、15時過ぎ、ようやく作業がスタート。
まずは初夏に楽しませてくれた“とうもろこし”の収穫が全て終わったので、土を休ませるために根を撤収することに。
「美味しかったよ〜、ありがとね〜」なんてお礼を言いながら一本ずつ抜こうとした瞬間、まさかの尻餅!
見た目で枯れたと思わせながらも地と繋がろうとする根の強さに思わず感動してしまいました(ついたお尻をさすりながら)。
続いて、ぐるりと野菜のそれぞれを見ていくと、暑さを忘れさせてくれる、可愛げな花々が。
きゅうりのツルには濃厚な黄色の花が咲き、
線香花火のようにチリっと広がるのはトマト!
オクラは朝と夕方、シルクのような触り心地の、野菜の中では割と大きなサイズのお花を見せてくれます。
小さな風鈴のように丸みある姿から、涼が得られそうなのはインゲン!
(隣に出来立てホヤホヤのインゲン、見えますか?)
すぐそばの足元には、越冬し花を付けた落花生!
この花先がツルとなって土に潜り、地中でサヤを膨らませ落花生となるドラマは去年の良き学びとなりました(詳しくは第71回『落花生から落花生』を)!
こうしたお花が何を教えてくれているかというと、そう、「まもなく実をつけますよー!」のお知らせ!
私達は“実”をトマトだ、きゅうりだとお野菜としていただき、野菜にとっては“実”の後に”種”を残す、大事な過程。
なのでこうしたお花を確認出来ることは「厳しき暑さの中でも懸命に成長している」ことをダイレクトに感じさせてもらえる、喜びの花便り。
一方で同じ黄色の花を咲かせながらも「注意が必要」と教わったのはモロヘイヤ。
「王様の野菜」と呼ばれるモロヘイヤは、体に良い栄養がたっぷりのスーパー野菜!
ただ花の後に出来る種には毒となる成分を含むらしく(そのような説明はあちこちで読むことができます)、出荷のお手伝いを始めた当初「見落とす可能性があるから、のりちゃんにはまだ早い」と言われたほど。
そんなお花はこれまで8月の中旬から9月にかけて咲くイメージだったのに、7月に咲き始めてしまうなんて・・・。
それでもまだまだ味わいたいので、切っては伸びる脇の葉を収穫して、お浸しやお味噌汁など、存分に食そうと思います!
ふと、夏野菜として咲く花は俄然黄色が多く、理由として緑黄色野菜が関係するのかも?・・な発見は、夏休みの宿題として調べることにして、次はどの野菜にどんなお花が?と、今日もワクワクしながら、保冷剤付きタッパーにきゅうりの浅漬けを仕込んで、畑へと!
どなたも楽しい夏時間、そして美味しい夏野菜、目一杯お楽しみくださいませー!
加藤紀子
YouTube 「加藤紀子畑チャンネル」 https://www.youtube.com/c/katonoriko
公式ブログ 「加藤によだれ」 https://ameblo.jp/katonoriko
インスタグラム @katonoriko