最近、おしゃれな家電って、増えてるわよね。ポップなカラーがかわいいミキサーだとか、スタイリッシュなデザインの扇風機だとか、無駄すぎるほどかっこよくてクソ高い加湿器とか…思わずひと目惚れして、買っちゃう人もいると思います。
もちろん見た目も良くて、機能も優れていたら文句ないんだけど、おしゃれ家電って、意外と使い勝手がよくなかったり、壊れやすかったり、特にボタンとかスイッチとかが「雑に扱う私が悪いのよね。悪かったわよ!」って言いたくなるような…。
そもそもスタイリッシュって、すっきりしてるとか無駄なものがないって感じで、オマケがついてなさそうと言うか、最低限の必要機能しかついてないのも結構あるのよね。
我が家の見かけが素敵なお高い扇風機。さわやかな高原の風がウリで、確かに風はさわやかで気持ちがいい!気持ちがいいけど首振ってくれないのよ!!
最初はまあいいかと思ってたんだけど、ずっと同じ位置からしか風が来ないから、動きのない風ってあんまり気持ちよくないのよ。結果、使うたびに不平が湧いてくる扇風機になってしまった。
つまり!出会った時の好感度が一番高くて、使うほどに好感度が下がっていく…これって、まさに見かけ倒しの男みたいだわ~って、一条は思ってしまいます。
見かけ倒しの男とは、第一印象で、「あら素敵♪」「おしゃれで場慣れしてるし、気がききそうだわ」なんて思ってつきあってみたものの、次第に「全然頼りにならないじゃん」「この役立たず!」と、どんどんめっきが剥げていくような男ですね。
つきあい始めの好感度が最高で、あとはどんどん下がっていくだけ。二度と上がることはないであろうと簡単に予測がつく男。家電も男も見た目に溺れると、ろくなことがないってことです(笑)。
年月を重ねるごとに、「ああ、この家電を買ってよかった」「この人とつきあってよかった」と好感度が右肩上がりになるほうがいいわけで、そのためには、家電も男もまずは中身と実力で選び、見かけの良さは、あくまでオプションと考えたほうが絶対後悔が少ないと思うな。
「役に立つ上に見かけがいい」ということなら、それはもう最高のオマケだけど、オマケ欲しさに対して必要のないものを買うような真似だけは、人生の先輩として、おすすめしません!
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取材・文/佐藤裕美
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