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あなたの体のタイプは?/深町公美子さんの「毎日のツボ」

深町 公美子(ふかまち くみこ)

深町 公美子(ふかまち くみこ)

鍼灸師・認定エステティシャン・アロマセラピスト。鍼灸(東京医療専門学校)、美容(SABFA)の学校を卒業後、A-ha(アハ)治療室開業。東洋医学にエステティックやアロマセラピーを取り入れた施術を行う。

著書に『体と心にきく毎日のツボ』(集英社 電子書籍 http://ebooks.shueisha.co.jp/detail.php?book=sg005883)、『冷え冷えガールのぽかぽかレシピ』(主婦の友社)などがある。

ホームページ http://www.ahacu.com

 

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自分でもできる養生として、人気の「ツボ」押し。鍼灸師、深町公美子さんによるシリーズです。

 

心と体にきく 毎日のツボ

 

 

第1章 ツボ押しで元気!

自分の体はどんな状態か。

詳しく知って正しい対処を!

 

 

前回のチェックが終わったら、どのグループにいくつチェックがはいっているか数えてください。いちばん数が多くついているグループであなたの「体質」を診ます。

 

もし数が複数のグループで同じだけついている場合は、いずれのタイプにも当てはまる可能性があると判断してください。

 

また、その日の体調によって体のタイプも変化するので、こまめにチェックして、自分の体がどんな状態なのかつかんでおくことも大切です。

 

 

 

 

 

Aグループが多かった人

脾・胃タイプ(後天の気不足タイプ)

 

 

日頃から消化器系が弱い人に多いタイプです。食べ物のコントロールがうまくいかないで、太りやすいか、力のないやせ型をしている人が多いでしょう。

 

東洋医学的には活動エネルギーの「陽」の不足が原因です。陽エネルギーは「後天の気」といって体の外から食べ物などによってみずから体内につくりだしていく「気」のことです。脾・胃の働きが弱いと消化不良などをおこして「後天の気」はうまく得られないので「元気」になれないのです。

 

肌に疲れが顕著に出るのもこのタイプ。肌や筋肉に栄養がゆきとどくようにしてバランスの良い食事をすることで陽不足を補い「後天の気」を取り入れましょう。

 

 

 

 

Bグループが多かった人

腎タイプ (先天の気不足タイプ)

 

 

腎タイプは生命エネルギーの気が不足している状態です。人は親から受け継いだ「先天の気」が宿った状態で生まれています。「先天の気」が弱くなってくるとさまざまな変化が体にあらわれ、心にも影響することが多くなります。

 

注目すべきところは発育や成長、生殖器官とも関係していることです。つまり老化を体でも心でも感じてしまうのです。骨、髪、歯、耳などはすべて「腎」に属していることからもおわかりいただけるでしょう。

 

親から受け継いだ「先天の気」を大切にして維持する努力や「腎」を強化することは健康に繫がります。

 

 

 

 

 

Cグループが多かった人

肝タイプ(血虚・血滞タイプか血の巡り滞りタイプ)

 

 

血液循環の滞りから肝・胆の不調が考えられるタイプです。血液循環の滞りはどのタイプにもみられますが、とくにこのタイプは現代病の影響をもっとも受けやすいといえます。

 

パソコンや携帯で目を酷使して目の疲れをひきおこしたりしがちです。とくに女性は血の不足である「血虚」は女性ならではの生理にまつわる痛みやしこりなど辛い症状をひきおこします。またお産や更年期障害にも関係しています。

 

「肝」の働きを良くすると、血液を全身に巡らせるだけでなく思考をコントロールして判断力も促すのでイライラや怒りやすいのも改善されるでしょう。日頃から深呼吸をしたりリラックスを心がけてください。

 

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Dグループが多かった人

心・小腸タイプ(気虚・気滞タイプ)

 

 

大切な体のエネルギーである「気」が不足している状態におちいりやすいタイプです。心は血液を貯蔵して脳の働きも促す大事な臓器です。精神や意識を正常に行わせるのです。

 

精神的なストレスで心も病んでしまうと気も停滞してふだんの生活にも支障をきたしてしまいます。そうならないためにも「気」を回復、促すツボを覚えてストレスをため込まないようにしましょう。

 

また、自律神経のバランスがくずれやすいタイプともいえるでしょう。深呼吸するだけでも「気」は流れていきます。

 

 

 

 

 

Eグループが多かった人

肺タイプ(水虚・水滞タイプか水の巡り滞りタイプ)

 

 

水分代謝がうまくいかずいろいろな症状が表面にあらわれてくるので自然に思い当たる人が多いタイプです。みかけはぽっちゃりしていて健康そうにみえるのも特徴です。なかにはやせている人もいるかもしれませんが、共通しているのは皮膚に弾力がなくてフワフワしている感じです。体液の循環がうまくいかず、滞ってしまうのでむくんでいる可能性大です。

 

肺には呼吸機能もあるので喉が弱い人もこのタイプでしょう。花粉症などアレルギー疾患がある人は季節には肺体質になっているかもしれません。体のうちから潤すことや皮膚にも関係するので、保湿を日頃から心がけるようにしましょう。

 

 

 

 

 

 

ツボ押しの効果を高めるために

軽いストレッチで全身の気・血・水の流れを整えよう

 

 

ツボを押す前に、全身の経絡を意識して伸ばすような運動をするとツボを刺激したときの効果が高まります。

 

脚を軽く屈伸する、体を前後に倒す、腕を回すなど、強く力を入れないで、筋肉を伸ばしてあげるような感覚でとくに気になる部位を中心に曲げたり伸ばしたりしてください。

 

無理のない程度でかまいません。気や血や水の流れが良くなることを意識して行います。

 

 

 

 

 

次回からは第2章に入ります。さまざまな病気や症状別に効く、具体的なツボとツボ押しの注意点などをご紹介していきます。

 

 

 

構成・編集/ U T U . h i m u k a イラスト/丸山裕子

 

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