自分でもできる養生として、人気の「ツボ」押し。鍼灸師、深町公美子さんによるシリーズです。
体と心にきく 毎日のツボ
第6章 寝る前の5分間でラクラクボディになる
第6章では、よい眠りが得られるツボをご紹介。
一晩中、近くで寝ている人の歯ぎしりが聞こえてきたらイライラしてしまいますよね。 今回は、相手にそんな不快な思いをさせないための「歯ぎしり対策」のツボをご紹介します。
いっしょに寝ていて、どうにもやり過ごせないのが歯ぎしりです。本人は熟睡できていていいかもしれませんが、隣でキリキリ音を一晩中聞かされるのはたまったものではありません。 かなり親しくなって、そのことを話題にできるようになれば、歯科医の出番で、※バイトプレート(※上の歯と下の歯が、強くかみあうのを防ぐために装着するグッズ)などを装着することで解決できるのですが、恋人の関係ではなかなか言い出しにくいことです。兄弟や姉妹や親など、日頃からいっしょに暮らしている人から少しでも指摘されたのでしたら、寝る前にツボ押しをして少しでも不快な思いを相手にさせないですむよう頑張ってみましょう。
歯ぎしりの原因のひとつ、ストレスをやわらげるのに効果があるのが「天突(テントツ)」です。左右の鎖骨の間のくぼみにあり、中指で胸方向に斜めに10回ほど軽く押すといいでしょう。 また、左右の腕の内側にある「内関(ナイカン)」を5秒ずつ押してみてください。精神的に安定できます。
歯ぎしりの原因ともなるストレスをやわらげてリラックスできます!
「天突(テントツ)」「内関(ナイカン)」
「天突」は、左右の鎖骨の間のくぼみにあり、中指で胸方向に斜めに1 0 回ほど軽く押します。 また、左右の腕の内側にある「内関」を5秒ずつ押して気持ちをリラックスさせるとストレスも緩和されます。
次回からは、第7章「スポーツの自己ベストをあげる」のに有効なツボをご紹介していきます。
構成・編集/U T U . h i m u k a イラスト/丸山裕子