自分でもできる養生として、人気の「ツボ」押し。鍼灸師、深町公美子さんによるシリーズです。
体と心にきく 毎日のツボ
第7章 スポーツの自己ベストをあげる
最終第7章 では、スポーツのレベルアップに効くツボをご紹介します。
慢性的だったり、何か原因があってのものだったり、ひじの痛みの悩んだことはありませんか?
今回は、そんな「ひじの痛み」によくきくツボをご紹介します。
ひじの痛みには、突発的なものから、じわじわと腕のだるさからくる慢性的なものまでいろいろあります。ここでは2つのよくきくツボを紹介したいと思います。
なにかの拍子にひじを強打し、一瞬電流が走ったようにピリピリと痺れるような突発的な痛みは、ひじの内側にある太い尺骨(シャクコツ)神経が表面近くにあるため刺激に敏感に反応しておきます。まさにその痺れる場所に「小海(ショウカイ)」というひじの痛みにきく特効穴があります。肘関節の肘頭小指側にあるくぼみで、少しひじを曲げるとわかりやすいでしょう。
2つめは「少海(ショウカイ)」です。発音は同じですが、違うツボなので間違わないように! 場所はひじを直角に曲げたときにできる肘関節横じわの小指側の先端にあり、どちらも押すと痛く感じます。
両方とも親指と人差し指または中指で挟むようにして、奥に響くように押します。打ち身や肘関節痛、テニスやゴルフでおきるスポーツ肘にも有効です。
炎症による腫れもひき、痛みが軽減されます!
「少海(ショウカイ)」「小海(ショウカイ) 」
「少海」はひじを直角に曲げたときにできる肘関節横ジワの小指側の先端にあります。
「小海」は、肘関節の肘頭小指側にあるくぼみで、ひじを軽く曲げるとわかりやすいでしょう。
両方とも親指と人差し指または中指で挟めるので、場所を確認したら奥に響くように押してあげましょう。ハレがひいたり、痛みが軽減されたりします。
次回は、ふだんの生活のなかでも困ることの多い、「膝の辛さ」を軽くするツボをご紹介します。
構成・編集/U T U . h i m u k a イラスト/丸山裕子