自分でもできる養生として、人気の「ツボ」押し。鍼灸師、深町公美子さんによるシリーズです。
体と心にきく 毎日のツボ
第7章 スポーツの自己ベストをあげる
最終第7章 では、スポーツのレベルアップに効くツボをご紹介します。
スポーツをしたときに手足の関節を痛めてしまうと、その部分が炎症をおこして痛みが続くこともあります。
今回は、そんな「捻挫」や「突き指」などの痛みを軽減するツボをご紹介します。
突き指は、手や足の関節などがなんらかの原因で損傷をおこしておきるものです。患部がズキズキ痛み出し、内出血ではれて炎症をおこしみるみる赤くはれてきたりすることもあります。処置は RICE処置が一番です。RICEというのは、4つの処置のそれぞれの頭文字をとってそう表現します。
まず「R」は「REST」。まずは安静にすることを意味します。次の「I」は「ICING」といって患部を冷やす処置。湿布ではなく氷を砕いたもので冷やすのがベストです。3つめの「C」は「COMPRESSION」。患部を圧迫することです。最後が「ELEVATION」の「E」。患部を心臓より上にあげることです。指だったら腕を上げたり足なら横になり枕で高さを作ります。この処置に加えてツボ押しで痛みの軽減を図りましょう。
痛みにきくツボは「丘墟(キュウキョ)」と「商丘(ショウキュウ)」と「支正(シ セイ)」と「腕骨(ワンコツ)」です。
痛めた部分のアイシング後にツボ押しをすると痛みが軽減します!
「丘墟(キュウキョ)」「商丘(ショウキュウ)」「支正(シセイ)」「腕骨 (ワンコツ)」
「丘墟」は、外くるぶし下方のくぼみにあり、「商丘」は内くるぶし下方のくぼみにあります。手の場合は、手の甲側にあり手首関節の小指側から指7本分上にある「支正」と小指から側面に沿っていくと最初にあたる骨のくぼみにある「腕骨」がききます。
ツボはアイシングしたあと揉まないでじっと押し続けてみてください。
次回は、「ゴルフの飛距離をのばしたい」人におすすめのツボをご紹介します。
構成・編集/U T U . h i m u k a イラスト/丸山裕子