「食べる瞑想」とは食べることに意識を集中する瞑想法です。集中するほど命との一体感まで得られるようになるのだとか。詳しくご紹介します!
食べ物の形、香り、味を観察。
おにぎりをひと口ずつ味わう「食べる瞑想」
食べることもそのまま瞑想になります。毎回の食事のときやストレスで過食ぎみのときなどに取り入れてみて。
食べ物を観察して食べる
ことで命との一体感も
おしゃべりしながら食事をしたり、テレビを見ながら食事をすることも多いと思いますが、食べることに意識を集中するのが「食べる瞑想」。
「“ながら食べ”では、味わうこともなく、食べ物を飲み込むだけの機械的な食事になります。すると満足感が得られず、必要以上に食べてしまうことも。食べる瞑想は、食べるものをよく観察し、ひと口ずつよく嚙み、味わって食べます。練習としておにぎりを用意します。手にとって見つめて観察し、次に、音やにおい、感触などを観察します。その後ゆっくり嚙み、ゆっくり飲み込みます。
集中するほど舌触りや味の変化が細やかに感じられ、命との一体感まで得られるようになります」(長谷川洋介さん)
具体的な瞑想法については、次で詳しくご紹介!
●形を観察する
おにぎりの形を観察しましょう。あらゆる角度から見て、ご飯ひと粒ずつの形が違うな、のりが欠けているな、三角形になっているななどとじっくり観察。初めておにぎりを見る子どものような気持ちで行って
●触る
おにぎりに指で触って、感触を観察してみましょう。ふっくらと柔らかい感触や、のりのパリッとした感触、お米のつぶつぶした感触などを細かく観察。つついたり、つまんだり、つぶしたりもしてみて
●音を聴く
おにぎりを耳に近づけて、音を聴いてみましょう。実際には音はしなくても、振ったり、少しギュッと握ったりしてみて、何か音がしないか観察してみましょう
●においをかぐ
おにぎりを鼻に近づけて、クンクンとにおいをかいでみましょう。炊きたてのご飯の香りや、香ばしいのりの香りなど、どんなにおいがするかよく観察しましょう
●食べる
おにぎりをひと口だけ口に含みます。まず、嚙まずにゆっくり口の中を移動させ、ご飯粒がほぐれる感じや唾液が出る感じ、味などを観察。次に前歯で嚙んだり、奥歯で嚙んで、粒がさらにくだける感じや味の変化などを観察。そしてゆっくり飲み込み、ご飯が舌からのど、食道に送られる変化、胃に入ったときの変化を観察。これを繰り返し、少しずつ食べていきます
次回はストレスに負けない体をつくる「ZEN呼吸法」をご紹介します。
撮影/天日恵美子 ヘア&メイク/木下 優(ロッセット)
モデル/栗本奈央 スタイリスト/井川翔子
イラスト/内藤しなこ 取材・原文/和田美穂 撮影協力/アワビーズ