ギフトコンシェルジュである裏地桂子さん。クライアントの要望に応じ、ギフトのご提案をするお仕事をされていますが、裏地さんはそれだけにおさまらず、商品開発のアドバイザーなども手掛けています。それは、目利きのセンスを乞われてのこと。
裏地 桂子(うらじ けいこ)/ギフトコンシェルジュ
雑誌や企画展などの商品セレクションをはじめ、ショップのプロデュースや商品企画、商品 開発などを手がける。また、講演会やトークショーでも活躍。衣食住ライフスタイル全般に 精通。 個別指導の「草月流師範・裏地桂子のいけばな教室」を主宰。主な著書に『贈る心得』(講談社)、「ごきげん力8つの育て方」(ワニ・プラス)などがある。近著は『最上級のプチプラギフト100』 (光文社)。
自分の目で確かめ、自分がいいと思ったものしか贈らない
撮影当日、とても素敵な手土産を持ってきてくださいました。昨年11月に、丸の内にオープンした「umami nuts」のギフト缶。実はこれ、裏地さんプロデュースの商品。ネーミングやパッケージなど、裏地さんのセンスが随所に活かされています。
「贈り物で大切なのは、相手に負担をかけないこと。こういった小分けになったものは皆さんで分けやすいですし、ナッツは日持ちもします。また、開けたときのワクワク感や話題性も大切にしています。食べ物を贈る場合は、自分が食べておいしかったものを選ぶのが基本です」と裏地さん。
「『もの』は、コミュニケーションの手段のひとつです。選んで、お贈りして、喜んでいただく。そこから会話が生まれ、人間関係も生まれます。デジタル化の世の中で、さまざまなコミュニケーションが希薄なこの時代、リアルに存在する『もの』の価値は、とても高いと感じます。このumami nutsはオンラインでは購入できません。その良さを実際に見て、選んでいただきたい、という想いもあるのです」
丁寧なもの選びの背景には、こんな想いがあったのですね。
自分の生活の中にあるものは、100%自分をご機嫌にしてくれるもの
そんなもの選びのプロである裏地さんですが、ご自身のために選ぶものも、さぞこだわっているのでは?
「ものを選ぶのに大切なことは、まず『自分の好き』を知ることです。昔はスクラップブックなんてものがありましたけど、今はスマホの中のフォルダに、気に入った写真をどんどん入れていけば簡単です。自分が好きだと思うインテリアやファッション、風景、色、人物像、何でもいいのです。まとめてみると、自分がどんなものが好きなのかわかります。『私って、淡い色が好きだったんだ』『こういう部屋の雰囲気が好きなんだ』という風に、好きな世界観が見えてきます」
なぜ、「好きなものを知ること」が必要なのでしょうか。
「それは、好きなものに囲まれていると、ご機嫌でいられるからです。『なんだ、そんなこと』と思うかもしれませんが、実はこれこそが“もの”の実力。好きなものに触れ、好きなものが視野に入り、好きなものに囲まれて暮らしていると、人間は機嫌よくいられるし、人にも優しく接することができるんですね。ストレスの多い毎日でも、愛すべきもののおかげで、ご機嫌力が上がるんです。水を飲むグラスひとつでも、適当に選んだマグカップと、本当にお気に入りのグラスでは、毎日の満たされ方が全然違います。だから、自分は何が好きなのか、自分をアゲてくれるものが何かを知ることは、とても大事なんです。私の家の中、私が所有しているものには、私が嫌だな、と思うものは何一つありません」
大人は「どう見られたいか」も、もの選びの基準のひとつ
メディアに登場する際やパーティのとき、裏地さんは着物と決めているそう。
「フォーマルなシーンに合う洋服を選ぶのは、結構難しいもの。私はある時から着物にしています。なぜならもっと楽に『感じよく』『品よく』見えるからです。着物はそれだけで存在感がありますし、そこから話題が広がることも。きっちり着付けをして、髪をまとめた姿は、どなたでも凛として見えると思います。
ただし、着物はインパクトがある分、髪にも元気がないと絶対につりあわない。だからヘアケアにはとても気を遣います。エイジングシャンプーで細く弱ってきた髪をいたわったり、ふんわり見せる努力は惜しみません。ボリューム感はとても意識しています」
自分がご機嫌でいられれば、その様子を見た周りの人もご機嫌に。それを叶えてくれるのは「もの選び」の確かな目なのですね。
ヘアケアにこだわれば、いつもご機嫌な自分でいられそうですね。
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