「ヘナ」のメリット、デメリット、きちんと知識を身につけて髪にも頭皮にもやさしいヘナでの白髪染めを楽しみましょう!
Q5 ヘナは誰にでも合うの?
A:ほとんどの人に合いますが、必ずパッチテストを。
「今までサロンでお客さまを見てきた経験上、多くの人に合います。ただ、食物アレルギーと同じで、ヘナが合わない人も少数ですがいるので、初めてトライするときは必ずパッチテストを行いましょう。耳の後ろに自分が使用する予定のヘナを塗り、48時間そのままつけておいて異常がないかをチェックして。皮膚が弱い人は、塗布後に時間をおくときに加温しない自然放置がベターです」
パッチテストの方法
使用するヘナを
耳の後ろに塗布する
お湯でといたヘナを、割り箸を使って耳の後ろに塗布。腕でもOKですが、使用する箇所に近い耳の後ろがベスト。必ず自分が使用する予定のヘナで試すこと
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ヘナが流れないように
絆創膏などでとめる
絆創膏でとめて(絆創膏でかぶれる人はラップで代用)48時間経過を見る。かゆみやかぶれが出たら使用はNG。何も問題がなければそのヘナにトライしてOK
Q6 髪色がオレンジっぽくならない? 黒っぽくしたいときは?
A:青色ハーブを加えて色を調整します。
「髪色を焦げ茶にしたい、黒っぽくしたいという場合は、青系のハーブ、インディゴやウォードで色調整ができます。天然のオレンジのヘナに青が混ざることで、ブラウンからダークブラウンに。インディゴのアレルギーがある人はウォードを、ウォードアレルギーがある人はインディゴを使用します。今の髪色をもっと濃くしたい場合は、青系のハーブを上から2度塗りするのがおすすめ」
Q7 他のヘアサロンと併用しても大丈夫?
A:トリートメントなので併用できます。
「一般的なカラーは、髪へのダメージを避けるため同日にパーマはしないほうがよいですが、ヘナは、ほかのサロンでパーマやカラーをしたのと同じ日や近い日に行なっても大丈夫です。ヘナにはトリートメント効果があり、むしろ併用するとパーマやカラーのダメージをケアできるのでおすすめ。ただ、ヘナは髪の表面がコートされるため、パーマがかかりにくくなる場合があるので順番には注意」
Q8 ヘナに質のよい、悪いはありますか?
A:トリートメント効果の高さの違いです。
「良質なヘナとは、トリートメント効果が高いヘナのこと。よいヘナを使うには、原料の産地と、いかにフレッシュな状態で使うかのふたつが大切になってきます。インドで生産されたものは、トリートメント効果が高く良質なものが多いですね。また、密封状態の袋を開けたヘナは劣化が進むので、3カ月以内に使いきりましょう。古いヘナは安売りされていることが多いので、注意が必要です」
Q9 ヘナから普通のヘアカラーに変更できる?
A:ヘナ100%で染めているなら変更可能。
「ヘナ100%で白髪を染めている人であれば、人によって少しオレンジみが残る場合もありますが、一般的なヘアカラーに変更することは可能です。ただし、青色のインディゴやウォード入りのヘナで黒っぽく染めている人は、ヘナの色が抜けにくい状態になっています。そこに通常のカラー剤を使って漂白すると緑みが残ってしまうため、それを計算しながらカラーリングする必要があります」
海老名さんが代表を務めるジャパンヘナのWEBサイトでは、良質なヘナを扱っている全国のサロンや販売店を掲載しています。
撮影/山下みどり〈サロン撮影、物〉 監修/海老名秋子 取材協力・画像提供/ジャパンヘナ 取材・原文/中島 彩