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アンチエイジングの親玉ホルモンとは?/Dr.根来の体内向上プロジェクト

根来秀行教授

根来秀行教授

1967年生まれ。ハーバード大学医学部内科客員教授、パリ大学医学部客員教授、事業構想大学院大学理事・教授。専門は内科学、腎臓病学、抗加齢医学、睡眠医学など多岐にわたり、世界を股に掛け活躍する気鋭の医学博士。

 

いし こんにちは、ぐうたらライターのいしまるこです。
アンチエイジングに役立つホルモンを使いこなし、最大限に生かすための生活術を根来教授が伝授しますよ。
では根来先生、今回とりあげるホルモンは?

 

 

根来 「ホルモンの親玉」とも呼ばれるDHEAです。

 

 

いし DHEA?

 

 

根来 DHEA(デヒドロエピアンドロステロン)は、若返りを担うステロイドホルモンの一種。エストロゲンなど50種以上もの性ホルモンの元になっているんです。
筋肉の維持、性ホルモンの安定供給、ミネラルバランスの維持、血管の維持とメンテナンスなど、運動機能の維持と老化予防に大きく貢献しています。
日米の研究では

DHEAが高いほど寿命が長い

という統計があります。

 

 

いし アワエイジ世代にとっては、本当に重要なホルモンですね。

 

 

根来 そうですね。DHEAは閉経後も副腎で少量ながらつくられます。その際、原料となるのが脂肪。

脂肪が少ないとエストロゲン産生量が減って

いきます。

 

 

いし 敵視しがちな脂肪だけど、ある程度は必要なんですよね。

 

 

根来 2015年2月、アメリカ政府はコレステロールの過剰摂取が動脈硬化や心筋梗塞を招くという通説を覆し、コレステロールの摂取制限を撤廃しました。
とはいえ、無制限に摂りすぎればカロリーオーバーになり、寿命に関連する長寿遺伝子を抑制します。やせすぎず、太り過ぎず、ほどほどがベストです。

 

 

いし 何事もほどほどがいいんですね。
ところで、DHEAは自分で増やせるんですか?

 

 

根来 ある程度の筋肉をつけると増えます。全身の7割の筋肉が集中している下半身を鍛える運動、スクワットや腹筋、ウォーキングなどがおすすめですよ。

Dr.negoro03_腹筋

 

 

 

 

 

 

根来 それではみなさん、今日も素敵な1日を!

 Dr.根来_goodday

 

 

 

 

取材・文/石丸久美子 撮影/角守裕二 イラスト/浅生ハルミン

 

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