肩こり、腰痛、膝や股関節の痛み、まさしく今のミーナの不調です。さっそく「足首回し」だわ、とトライしたものの、うまく回らない!すっかりコッてしまっているのです。お風呂上がりにコツコツやってみます。
足首が柔らかい人ほど老けない!
15秒で1 回転。
「超・足首回し」で全身のコリをリセット!
冷えやむくみ、膝や股関節の痛み、腰痛に肩コリ。 年齢のせいとあきらめていた慢性的な痛みや不調の原因は、足首のコリにあり。 足首をほぐせば、身が軽くなり、さらにアンチエイジング効果も!
ここでは、全身への影響絶大な足首回し、その提唱者のミッキー寺澤さんに詳しくレクチャーしてもらい、2回に分けてご紹介。
2回めの今回は、不調の改善だけでなく、アンチエイジングにも効果的だという「超・足首回し」について、ミッキー寺澤さんに教えていただきます。
ミッキー寺澤さん Mickey Terasawa
profile
1959年生まれ。骨と関節に注目する治療家。
多数の患者の治療に携わるかたわら、
独自のメソッド「グラヴィティ・ライン・アラインメント(GLA)」を創始。
確かな理論に裏打ちされたシンプルなメソッドは、
整体やリハビリだけでなく、美容やファッション界など幅広い分野から評価されている。
最新の著書は『体がよろこぶ超「足首まわし」』(三笠書房)
足首回しで血行促進。
アンチエイジング効果も
足首回しはアンチエイジングにも効果的と聞けば、がぜんやる気に。でも、本当に足首をぐるぐると回すだけでいいのでしょうか?
「足首が柔らかいというのは、関節の可動域が広いということ。関節は、骨と骨の間にほんの数㎜の隙間があり、そこで滑膜や関節液が潤滑液の役目をしているので、スムーズに足を動かせるのです。足首がこるとその隙間が詰まって動きが悪くなってしまいます」
狭くなった隙間を元通りに戻すには、できるだけ大きく回すこと。
「回数よりも回す動作そのものが大切です。関節の中心で足と脚部をジョイントしている距骨をしっかり固定して、足先をできるだけ大きく動かすことを意識してください」
確かに足首回しを始めるとつま先がぽかぽかと温かくなり、取材帰りには、機械油を差したかのように、足首の動きも滑らかに。シンプルなのに奥が深い足首回し、おすすめです。
【足首回し】
ゆ~っくり!がミソ。
「超・足首回し」の極意をマスター
こっている足首を緩めるには、関節を意識してしっかりと回すことが大切。
そのためには、リラックスして動作はゆっくりと行うこと。そして、回数よりも動作を大きく確実に!
いつでも、何回やってもOKですが、素足でやるのが効果の面からおすすめ。
POINT1 距骨をつかむ(イラスト右)
右手で右足の距骨をしっかりつかみます。関節の中心に位置する距骨をつかむには、足首を曲げていちばんくぼむところに人差し指を、くるぶしの後ろ側に親指を当てればOKです。
POINT2 足の指を開く(イラスト左)
右手で右足の距骨をつかんだら、今度は左手の指と右足の指をしっかり組ませます。足の指を開くと同時に、詰まっている関節の隙間をぐっと緩められるよう、がっちり組んでください。
POINT3 15秒で1回転
ただ回すだけではダメ。1回転15秒以上かけ、足首をできるだけ大きく回します。右手で距骨をしっかりつかみ、左手でひっぱりながら、がコツ。3回転したら逆向きに3回転。左足も同様に。
(イラスト右)
足を肩幅に開いて立ち、膝をつま先より前に真っすぐ突き出すイメージで、ゆっくり曲げて、同じペースで元に戻します。体重は左右均等にかかるように意識して。
(イラスト左)
次につま先で立ちます。ぐらつくようなら、壁や椅子に手をついてもOK。足指にしっかり力を入れて安定させたら、かかとを下ろし元の姿勢に戻ります。3回繰り返します。
(イラスト上)
両腕で体を支え、床に足を伸ばして座ったら、左足の膝を曲げます。左の足裏を意識しながら、膝をゆっくりと、ぐっと伸ばします。お風呂につかりながらだとさらに効果的です。
(イラスト下)
さらに左足のかかとをぐうっと押し出し、ふくらはぎの筋肉を伸ばします。右足も同様に伸ばします。できれば、足指を開いたり閉じたりすればより効果的です。
冷えやむくみを感じたら、
いつでもどこでも足首ほぐし
オフィスで足が冷えたとき、夕方足がむくんだときは、立ってできる「屈伸」を。また「足首伸ばし」は起床時や就寝時にベッドの中で手軽にできます。
こり固まった足首をリリースしてあげれば、冷えやむくみだけでなく、疲れもぐんと軽くなります。
イラスト/内藤しなこ 取材・原文/鈴木美穂