私にはワンジェネレーション上の素敵な先輩がいます。
1人はテレビ「何でも鑑定団」に出演なさっている世界的おもちゃコレクター北原照久さん夫人の旬子さん、もう1人は横浜元町バッグのキタムラの奥様美知子さんです。この2人が生き生きと私の前を歩いてくださるので、私も常に「10年後もまだまだ頑張れる〜」と希望と自信が湧いてきます。
でも彼女達も50才を過ぎて、決して順調満帆ではありませんでした。
旬子さんは50代半ばで突発性難聴に襲われました。速やかに対処したにも拘らず、そこから耳鳴り、めまい、吐き気などなど不調の嵐が続きました。今でも左の聴力に問題が残っているそうですが、それを受け入れ、見事に復活なさり、写真の通り超キュート。
一方、美知子さんは、数年間家族のケアに専念。でもこちらも現役復帰を果たされ、持ち前のエレガンス全開状態です。
端から見ると誰もが羨むようなお二人ですが、更年期の女性の大変さはしっかり経験していらっしゃいます。そのこと自体も私にとってものすごく勉強になりました。2人ともご自身が辛い時に文句を言わず、出来る範囲で前向きに生き、決して他人の悪口は言わないことを徹底していました。他人に優しくする心を持ち続ける2人だからこそ、見事に復活したと思わせる芯の強さがありました。
最近では一緒にゴルフやコンサートに行ったり、息子のいるカリフォルニアバークレー校を尋ねてくださったりしています。先日は我が家のクローゼットの洋服を引っ張りだして、三人で大試着会をしました。まさにいくつになっても楽しい女子会状態です。
もう一つ旬子さんが絶不調の時に学んだ事があります。
旦那様の北原さんが敢えて奥様を外に連れ出して、旬子さんを自分の不調に埋没させなかったことです。
「元気な時も、不調な時も『お出かけ』は大切なのだ」と昔から唯一の特技が「お出かけ」の私は我が意を得たり!