年齢を重ねるとともに増える目や目のまわりの悩み。今回も前回に引き続き、素敵女医の皆さんに行なったアンケート結果をご紹介します。
老眼対策、どうしてる?
老眼の症状が出て、メガネやコンタクトレンズを使い分けている人が目立ちました。
「40歳くらいから老眼が始まり、日常生活や仕事に支障をきたすようになりました。眼科を受診したところ、老眼鏡とコンタクトレンズの併用をすすめられ、仕事中はコンタクトレンズ、自宅で読書したりPCで作業する際は老眼鏡と使い分けています」(赤須医院・赤須玲子先生)
「40歳頃から、老眼とともに遠視も悪化しました。それまでメガネはまったくかけませんでしたが、その後はメガネが手放せない生活に。現在は遠近両用メガネをかけています。また、目の健康のために牡蠣のサプリメントを飲んでいます」(LUNA 骨盤底トータルサポートクリニック・関口由紀先生)
その一方で「終日裸眼で過ごしている」といううらやましい人が29%もいました。
上の結果のうち、コンタクトレンズとメガネの種類は、近視用、遠視用、遠近両用、乱視用に分かれ、最も多かったのが近視用でした。また、医師らしく「仕事中は拡大鏡を使っている」という人もいました。まだ老眼鏡は使わず、度を下げたメガネやコンタクトレンズを読書用にするケースも見られました。
誰もがかかる白内障対策は?
QOLが上がり、眼精疲労の症状も解消
津田攝子さん
Setsuko Tsuda
57歳・皮膚科
津田クリニック
「先日、白内障の手術を受けました。手術前は霞がかかったように見え、手元の小さな文字が見えにくい状態でした。もともと近視で、メガネかコンタクトレンズを使用していましたが、それでも0.6以上の視力が出なくなっていたのです。白内障の手術は日帰りで、片眼10分程度。乱視が強かったため遠近両用の多焦点レンズはあきらめ、単焦点レンズを入れました。現在は部屋のホコリや毛穴までくっきり見えます(笑)。QOLが上がり、眼精疲労の症状もなくなりました」
次は目のまわりのケアについてのアンケート結果をご紹介。
触る? 触らない?
目まわりのケア
まぶたを強くこすることを避けるため、お湯でオフできるフィルムタイプのマスカラを使う人が多くいました。
目まわりのたるみ予防には、マッサージを習慣にしている派と、刺激を与えない派に分かれました。
「流れが滞りやすい静脈の道筋を解剖学的にとらえ、下へ下へと流す"静脈マッサージ"をしています」(津田クリニック・津田攝子先生)
「目まわりも含め、マッサージジェルをつけて内から外へマッサージ。パック効果もあるジェルなので、3分後に洗い流しています」(あきこクリニック・田中亜希子先生)
一方で、このような意見も。
「目まわりは絶対にこすらない、強くマッサージしない、ラメの多く入ったアイシャドウも使いません」(三軒茶屋眼科・窪田美幸先生)
思ったような遠近両用ではなく、不満が
まのえいこさん
Eiko Mano
63歳・美容皮膚科・皮膚科
マノメディカルクリニック
「40代にレーシックの手術を受けました。しばらくはよかったのですが、50代後半に白内障の症状が出はじめ、夜間の車の運転がしづらくなって。そこで60歳の時に、遠近両用レンズを入れる白内障の手術を受けました。一般の医療保険内での方法もあったものの、保険のきかないフェムト・セカンドレーザーでのオペを選びました。けれど思ったような遠近両用ではなく、右目は近くに、左目は遠くに焦点が合っている状態です。高価な手術だったのにと、不満が残っています」
目のために、ブルーベリーに代表されるベリー類や、ビタミンを豊富に含んだ果物や抗酸化作用のある野菜を積極的にとる人も
次回は目にこだわる素敵女医による目まわり鼎談をご紹介します。
撮影/鈴木正美(studio orange) 森山竜男〈鼎談〉 取材・原文/上田恵子