超優秀イタリア乾物、サンドライドトマトをもっと食卓に!
冬のファーマーズマーケットに出てくる野菜は、どうしても限られたものになります。スーパーマーケットに行けばたいていの野菜は手に入りますが、やはり旬の時期のファーマーズマーケットに出てくるものと比べると、どうしても味や甘みがもの足りなく感じます。特にトマトは、色は赤くても味は旬のものにはかないません。そんな冬の間こそ、乾物を使うのも一案と思い、サンドライドトマトを使った料理を考えてみました。
乾燥野菜というと、栄養面で生より劣ると思うかもしれませんが、サンドライドトマトの場合、美白効果とアンチエイジング効果が期待できる「リコピン」が生のトマトの4倍あるとか! 天日干しによって、ビタミンDも生のトマトより増えると言われています。ビタミンDは、カルシウムやリンの吸収をよくする役目を担っています。骨粗しょう症が気になるOurAge世代にとって、ビタミンDも大切な栄養素ですね!
ニューヨークのお店では、サンドライドトマトはこのようなパッケージに入って売られていることが多いです。オイルに浸かった瓶詰めのものもあります。
お店によっては量り売りをしています。必要な分だけ買えるのは、とっても便利!
サンドライドトマトは味も栄養分もぎゅっと凝縮されている分、味が濃いので、淡白な食材との組み合わせがお勧めです。こちらは、サンドライドトマトを使ったベイクドポテト。温かい料理がまだまだ有難いこの時期にピッタリな1品です。
迫力といい、色使いといい、美味しそうでたまらない! おしゃれなベイクドポテトは栄養も満点
ポテトは、アメリカではとてもポピュラーな、ラセットと呼ばれるベイクドポテト向きのジャガイモを使います。ラセットは細長くて、皮は焦げ茶色。形はメークインに似ていますが、肉質は煮崩れしやすくて、用途の面では男爵イモに似ています。
つくり方は、まずポテトの皮をよく洗い、フォークで全体的にあちこち突き刺して穴を開けます。少し多めの塩胡椒とオリーブオイルをまぶし、クッキングシートの上にのせて、225度に熱したオーブンで焼くこと25分。いったん取り出して、再度オイルをまぶし、上下をひっくり返して20分ほど焼きます。大きさによってまだ硬い感じであれば、5分~10分、さらに焼いてくださいね。
焼いている間に、サンドライドトマトとチョリソ、パセリ(ここではイタリアンパセリ)をそれぞれ適量刻んでおきます。チョリソの代わりに、ハムやソーセージを刻んで使ってもいいと思います。
焼きあがったポテトは皮が硬いので、ステーキナイフのようなよく切れるナイフで真ん中に切り込みを入れてください。スプーンかフォークで中身を軽くほぐし、熱いうちにバターを混ぜます。続けて、シュレッドチーズも適量混ぜます。そこに刻んだサンドライドトマトとチョリソを混ぜますが、トマトが上に来るようにすると、彩りがきれい!最後に刻んだパセリをトッピング。ちょっとドレスアップしたベイクドポテトの出来上がりです。
いつになく華やかなベイクドポテトのできあがり! 大きいジャガイモを選べば、主食級の迫力があります
オイル漬けのサンドライドトマトは、柔らかくリッチな味わいで、使い勝手も最高!
淡白なモッツレラチーズも、サンドライドトマトと相性抜群です。
塊のモッツレラチーズを買ってきて、1.5センチくらいの厚さにカットします。それを1口大の大きさに切り分け、フルーツボーラーで真ん中をくり抜きます。そこに刻んだサンドライドトマトを詰めます。オイル漬けのサンドライドトマトがあう感じですので、オイル漬けでないのを使う場合は、詰めてからオリーブオイルをほんの少し垂らしてください。最後に刻んだパセリをトッピング。
サンドライドトマト自体の味が濃いので、味付け不要でささっとできるのが嬉しいですね。「可愛い~!これなに~?」とお客様の声が聞こえてきそうな、可愛いフィンガーフードです。
香りのよいオリーブオイルを選べば、ますます美味しさUP。パセリの代わりにお好みのハーブを使うのも良し
野菜とのマッチングでは、インゲンが美味しくできました。
インゲンの歯ごたえを残しつつ柔らかく仕上げたいので、炒めすぎないように気を付けて
まず、インゲンを塩を入れた熱湯でさっとゆでます。長かったら、半分に斜め切りしてくださいね。熱したフライパンにオリーブオイルを入れて、インゲンを加えて炒めます。だいたい炒まったら、塩胡椒を軽くして、細切りにしたオイル漬けのサンドライドトマト、粗く刻んだピーナッツをさっと混ぜてできあがり。この時も、盛り付ける時にトマトをある程度上にのせるときれいです。ちなみにこのインゲンは、ハリコッツバーツと呼ばれる細いインゲンです。私は普通のインゲンより、この細めの方が柔らくて美味しくて好きです。日本にも各種あると思いますので、細目のものを見かけたら、是非一度お試しくださいね。