独特の香りがあるセロリ。その成分の1つであるアピインは、ポリフェノールの1種です。ポリフェノールといえば、女性にとって嬉しい栄養成分ですが、アピインには精神を安定させてくれる効果もあるとか!ますます有難いですね!
大きな株で売られているセロリ。ファーマーズ・マーケットで見かけるものは、 少しワイルドさを感じさせます
同じくセロリに含まれている栄養素、セネリンも鎮静効果があると言われています。イライラや不安がたまる時、セロリを上手に取り入れて、リラックスした気分で過ごしたいものですね。セロリには、血圧を下げることに役立つカリウムも多く含まれています。
セロリの風味は特に、葉っぱに強く感じられます。栄養も葉っぱにも多く含まれていますので、私はセロリを買う時は、なるべく葉っぱもついているものを買うようにしています。葉っぱの色は、淡いグリーンであれば柔らかくて生食にピッタリ。濃い緑になるほど、ちょっと硬くなります。あまり硬かったら生食には向かないので、お肉などと一緒に炒めて食べることをお勧めします。
セロリの清涼感が生きる、緑のスープ
スープやカレーなどで、玉ねぎ同様わき役的にセロリを使うことが多いと思いますが、セロリが主役のスープはいかがでしょう。
2人分の場合、セロリ2本は汚れている根元を切り落とし、筋をとって、5ミリ幅くらいの斜め切りにします。小さい玉ねぎ2分の1個は粗みじん切り、中くらいの大きさのポテトは皮をむいて適当な大きさにスライスします。オリーブオイルを温めた鍋で玉ねぎを炒め、透き通ってきたところでセロリとポテトを投入。オイルが全体に回ったら、ひたひたまで水とローリエの葉っぱ1枚を入れて煮込みます。
野菜が柔らかくなってきたら、塩胡椒を小さじ3分の1ずつ、カレー粉を耳かき1杯分くらい入れてさらに5~10分煮込んで火を止めます。粗熱がとれたらブレンダーでどろどろにし、さらに熟れたアボカド2分の1を加えてよく混ぜます。鍋に戻して温め直し、ちょっとふつふつしてきたら出来上がり。皿に盛ってセロリの葉っぱを飾り、細かく砕いたアーモンドを散らしました。
アボカドはなしでもいいのですが、アボカドを加えることでよりきれいなグリーンになります。ただ、味の面では意外とアボカドの存在感がありますので、是非セロリの葉っぱを多めに飾って、セロリの味と香りを存分に味わってください。アーモンドの代わりに砕いたピスタチオを使っていただいてもいいと思います。
清涼感のあるセロリのスープ。精神安定作用があるものを含むと聞くと、なんだか確かにホッとするように感じるから不思議です
香りの三位一体! セロリ・リンゴ・クルミはベストハーモニー
こちらは、セロリの葉っぱとリンゴのサラダです。セロリの茎の部分も入れてもいいですが、茎と葉っぱあわせて茎1本分くらいのボリュームにし、葉っぱは食べやすい大きさにざくざく切ります。茎の部分は筋をとって、5ミリ幅くらいの斜め切りにします。リンゴ2分の1個は、芯と種をとって、5ミリ幅くらいの細切りに。私はオーガニックのリンゴを使って、皮ごといただきます。
セロリとリンゴをボウルに入れ、オリーブオイルとアップルサイダービネガー大さじ1ずつ、塩胡椒少々を加えて全体に混ぜます。お皿に盛ったら、上に胡桃を散らします。胡桃はこのサラダにマストな感じです。リンゴの爽やかな味わいがセロリにマッチした、シンプルで美味しいサラダが出来上がりました。
香りといい、歯ざわりといい、セロリとリンゴは、ベストマッチ。爽やかなペアにクルミの渋みが加わることで、味がまとまります
もう残り物セロリに困らない! セロリのピリ辛シトラス和え
もう1品、何か副菜がほしいと思う時に、ささっとできて美味しい1品がこちら。セロリの洋風和え物です。
セロリの茎の部分を、やはり筋をとって5ミリくらいの幅の斜め切りにします。セロリ1本に対し、おろしにんにく小1かけ分、細かく刻んだアンチョビ1匹、オリーブオイルとレモン汁各大さじ1でドレッシングをつくります。ドレッシングの材料を全部混ぜてからセロリを加えて、セロリにドレッシングがよくからまるように和えます。お皿に盛ったらパセリの葉っぱ少々を真ん中に置くと、見た目におしゃれ。
淡白なセロリがメインでも、味がしっかりとまとまって美味しい! ビールにも、白ワインにも、サワー系にも合います
ニンニクのピリッとした辛さ、アンチョビの塩気と旨味、レモンの酸味が絶妙なハーモニーを奏でてくれます。ドレッシングが残ったら、バゲットにつけても美味しいですよ。是非お試しください!