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ポイント付与期間があと少し! 2025年の「ふるさと納税」のおすすめプラン

2025年の10月から、ふるさと納税ポータルサイトの「ポイント付与」が禁止になることをご存じでしょうか。ふるさと納税でポイント獲得にもメリットを感じていた人は、今後どうしたらよいのか、プランを考えてみましょう。

なぜ10月から「ポイント付与禁止」になるの?

ふるさと納税をする際に、ポータルサイトを利用すると、寄付額に応じてポイントがつくケースが多いですよね。

 

例えば、1万円の寄付をする場合、つくポイントが1%なら100円分、5%なら500円分、10%なら1000円分と、換算すると意外に大きいもの。「返礼品もうれしいけれど、寄付でポイントがついたらダブルでお得」と感じていた人も多いでしょう。

 

しかし、このポイントサービス競争が過熱し、「ポイントがより多くつくお得なポータルサイトを選ぼう」という動きが高まってきて、問題視されるようになりました。

 

本来、ふるさと納税は「(生まれ故郷などを含めた)地域の応援」という目的がありますが、その方向性からずれてきてしまったため、ポイント付与をやめて、より「地域の応援」に目を向けるように促す流れになってきたのでしょう。

 

9月末までの寄付分は、ポイントがつく

とはいえ、ポイント付与がなくなるのは、今年の10月から。9月末までの寄付分には、ポイント付与が可能です。

あと6カ月ほどは、これまで通りポイントが受け取れますね。

 

筆者は、ポイント付与が終わる直前の8~9月は、各ポータルサイトでキャンペーン(例えばポイントアップなど)がなされるのではないか、と考えています。

 

また、その時期には、10月以降もふるさと納税者が恩恵を受けられるような「旅行クーポン券」「定期便(年6回お米やフルーツが届く等)」のキャンペーンもあるのではないか、と予想しています。

 

直前期にそのような動きがありそうなうえ、10月からポイント付与がなくなるのであれば、「9月末までに急いでふるさと納税をしたほうがいい?」と思う人もいるでしょう。

しかしそれは早急です。次に、今年のおすすめプランをお伝えします。

 

今年のふるさと納税、どうしたらいい?

ふるさと納税について

ポイント付与がなくなることを加味しながら、今年のふるさと納税をどうしたらよいのか。

 

筆者は、4~7月にもいくらかふるさと納税をしつつ、8~9月にも行い、9月末までは、今年分のふるさと納税の3分の2から4分の3程度にとどめておくのがよいのではないか、と現状では考えています。

 

つまり、9月末までに、今年分のふるさと納税をすべて行わないほうがいい、と思うのです。その理由を3つお伝えします。

 

記事が続きます

理由1:1年分まとめてふるさと納税は危険

9月末までに、2025年分のふるさと納税をすべて行ってしまおうとするのは、少々危険です。10月以降に「年収の変化」の可能性があるからです。

 

ふるさと納税によって、税金が控除される金額には、家族構成や年収によって上限があります。「昨年と同じくらいの年収だろう」と思っていても、10月以降に転職や休職、冬のボーナス減などによって、年収が下がる場合も考えられます。年収が下がれば、控除されるふるさと納税の上限額が下がります。

 

何があるかはわかりませんので、「昨年と同じくらいの年収だろう」と思っていたとしても、9月末までのふるさと納税は、1年分の3分の2から4分の3程度にとどめておくのがよいと思います。

 

理由2:「今年の8月と9月に集中させる」のも少々危険

先ほど、ポイント付与がなくなる直前の8~9月はポイントアップキャンペーンなどがあるのではとお伝えしましたが、注意点があります。

 

それは、その時期にみんなが殺到して、人気の返礼品が「品切れ」になってしまうこと。農産物でも工芸品でも、数には限りがありますし、発送できる量や数にも限界があります。

また、8月と9月にたくさんのふるさと納税をすると、その1~2カ月後あたりに、返礼品がどんどん届いて、使い切れなかったり、保管場所に困ったりする恐れもあります。

 

そのため、4~7月あたりにも、少しふるさと納税を考えておくとよいのではと思います。例えば果物などの生鮮食品で、春や夏にしか収穫できない魅力的な品物を見つけるのも楽しいですよね。

 

理由3:10月以降も、魅力的なサービスが出てくるかもしれない

10月以降にポイント付与がなくなることで、何か魅力的な工夫が出てくるかもしれません。

 

例えば、ポータルサイト限定の返礼品があったり、自治体によってはコストを下げて、同じ寄付額でも返礼品により魅力的なものを用意したり、というようなことが考えられます。

 

また、ふるさと納税によって、お金が“流入”ではなく、“流出”していることが問題になっている東京23区などでも、さまざまな返礼品を準備するようになりました。

 

例えば、新宿区「リーガロイヤルホテル東京ガーデンラウンジ アフタヌーンティーお食事券」、文京区「ホテル椿山荘東京 ランチお食事券」「小川軒 ランチご利用チケット」、渋谷区「資生堂パーラー ザ・ハラジュク特別ご利用券」「セルリアンタワー東急ホテル ガーデンラウンジ アフタヌーンティーご利用券」、目黒区「ウェスティンホテル東京 ホテルカード」、品川区「しながわ水族館ペア入館券」などがあります。

 

今後、返礼品のラインナップが増えていく可能性が高いと思いますので、よく行く近隣エリアの返礼品を時々チェックしてみてもよいでしょう(ただし、お住まいの市区町村に寄付をした場合は、返礼品は受け取れませんのでご注意ください)。

 

ふるさと納税を上手に利用して、楽しく地域応援を

ふるさと納税がきっかけで、さまざまなエリアの魅力的なサービスや特産品を知ったことの喜びの声や「実際に旅行で訪れてみた」という声も聞きます。

 

まさに、本来の地域応援の目的に合った活用法ですよね。

 

10月からポイント付与はなくなりますが、よりその地域を応援する気持ちを持ちながら、楽しく活用できるとよいですよね。

 

記事が続きます
西山美紀
西山美紀さん
マネーコラムニスト・ファイナンシャルプランナー
公式サイトを見る

単に貯蓄額を増やすのではなく、潤いのある毎日のためのお金の使い方・貯め方・増やし方について女性誌やWEBなどで発信するほか、取材・執筆・監修・講演を行っている。現在は早稲田大学人間科学部(eスクール)にて心理学も学ぶ。著書に『お金が貯まる「体質」のつくり方』(すばる舎)、『お金の増やし方』(主婦の友社)など。

 

 

イラスト/平松昭子 文/西山美紀

 

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