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野生動物に、絶景に、元気をもらう 南オーストラリア州カンガルー島の旅(後編)

小野アムスデン道子

小野アムスデン道子

世界有数のトラベルガイドブック「ロンリープラネット日本語版」の編集を経て、旅の楽しみ方を中心としたフリーランス・ライターへ。
旅と食や文化、アートなどライフスタイルについての執筆や編集、翻訳多数。
日本旅行作家協会会員。
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こんにちは小野アムスデン道子です。南オーストラリア州の州都アデレードから飛ぶこと約30分のカンガルー島で出会うのはカンガルーだけではありません。オーストラリア・アシカの生態に驚いた旅の前編に続いて、あちこちで出会う動物たちや絶景と自然から元気をもらったカンガルー島の旅・後編をお届けします。

 

カンガルー島2日目は、まず島の西端にある「フリンダーズチェイス国立公園」へ。昨夜のディナーからの帰り道、ワラビーが道路を横切って行きましたが、本当に野生動物があちこちにいます。まずは、ニュージーランド・オットセイが群れをなす南端のアドミラル・アーチへ。途中、ミストがかかった幻想的な南海岸の眺めが広がります。この海は南極に面した冷たい海なのです。

 

遊歩道を歩いていくと、波を避けて岩肌にいるニュージーランド・オットセイを見ることができます。

遊歩道の先端には、自然が造った岩のアドミラルズアーチあって、その向こうには荒波の海がのぞきます。海水との温度差のせいでしょうか、風よけのパーカーが必携の強風が年の7割は吹くそう。

 

「フリンダーズチェイス国立公園」でのもう一つの見どころが、アドミラルズアーチから少し東にいったところに突如あらわれる奇岩の数々リマーカブル・ロックス。地下のマグマが地表を盛り上げ、風化が始まったのは2億年前!そんな時間が造り上げた自然の芸術は、もう見事過ぎます。

海に近づき過ぎないようにという警告のサインボードが立つ岩の向こうは、波に洗われる断崖です。

 

 

次ページに続きます。

さらに海沿いに東へ。カンガルー島の南海岸の水は驚くほど澄んでいました。しばし見とれるビボンヌ・ベイ桟橋を過ぎて、道は内陸へ入っていきます。

 

1日目に行ったシール・ベイの近くにある「ラプター・ドメイン」へ。猛禽類の世界とでも訳せばいいのでしょうか。ここでは、フクロウやワシなどの猛禽類のショーや毒虫・毒蛇ショー、爬虫類ショーなどを見せてくれます。しかし、この1時間の猛禽類ショーがただならぬ迫力!最初はかわいくフクロウを膝に乗せたりしてくれるのですが…。

どんどん出て来る鳥が大物になり…。ワシなどは、インストラクターの手から何やら肉をもらってムシャムシャ。そんな4.2kgもあるワシを腕に乗せることも出来ますが、ちょっとコワいかも。かわいい笑い声のように鳴くワライカワセミあたりがちょうどよい感じ。

ラプター・ドメイン http://www.kangarooislandbirdsofprey.com.au

 

 

夕方ぐらいから活発に活動するようになるカンガルーやワラビー。そろそろ彼らに会ってもよい頃だということで、北部にある「ラタミ保護公園」へ。太い幹からトゲのように葉が広がるグラスツリーが生えています。この木は、乾燥したオーストラリアで起こる山火事にも強いのだとか。この密林によってワラビーがワシから護られて生息しています。ガイドさんの指差す先に目を凝らすと、ワラビーがこちらをじっと見ていました。

 

 

ここから少し西のストークス・ベイに下って行く道は、カンガルートレイルと言われるほどで、多くのカンガルーに出会えます。野生のカンガルーなので遠目に見るだけですが、カンガルーの頭に白黒のハクセキレイがちょこんと止まっていたりして、かわいい。

 

次ページに続きます。

カンガルー島での3日目。この日の夕方の飛行機でアデレードに戻るのですが、それまではノンストップのアドベンチャー。午前中は南部にある「ケリー・ヒル保護公園」に行って、1時間の洞窟探検。150年ほど前に発見された鍾乳洞は、迫力のある石柱や光に浮かび上がる水晶などとても幻想的。

 

地上に戻って、近くの元農場でランチ。グラスツリーやユーカリなどが生えた野原でとても素敵なテーブル・セッティングをしてもらい、さすがアウトドア天国のカンガルー島と感激。何といっても原っぱではハリモグラが顔を隠していたりするんですから!

 

 

残りの午後、これでもう終わりかと思っていたら「いやいや、まだ冒険足りないでしょう。コアラも見ていないでしょう?」ということで、あの美しいビーチに驚いたビボンヌ・ベイにある「カンガルー・アイランド・アウトドア・アクション」に行くことに。

 

何をするかというと4輪バギーで疾走し、砂丘でサンドボーディングをするという。もうどんだけ遊べるんだこの島は!と驚きながら、まずはヘルメットなど装着して4輪バギーにまたがる。いちばん短いツアーで1時間半。敷地500エーカーもあるなかで、初心者コースで軽く練習した後は、インストラクターについてツアーリング。デコボコ路もあって結構な迫力です。付いて行くのに必死で、力んで筋肉痛。乗馬以上に下半身に力がかかったような。

 

そして、砂原で大きなトカゲ、ユーカリの森でついにコアラに遭遇!

コアラは親子で「何この人たち?!」とシャッター音に目を丸くしていた子コアラが、意外なすばやさで「おかーさん、コワい〜」とばかりに母コアラに抱きつきにいっていたのが、本当にかわいかった(びっくりさせてごめんね)。

カンガルー・アイランド・アウトドア・アクション

http://www.kioutdooraction.com.au

 

 

2泊3日とは思えぬ充実ぶり。アシカ、オットセイ、ワラビー、カンガルー、トカゲ、コアラそして鳥といった動物たちとの出会い。そんな環境を生かしながらの贅沢なステイやダイニング。カンガルー島には、元気をくれるアウトドアがいっぱいでした。

 

 

カンガルーアイランド観光局 https://www.tourkangarooisland.com.au

 

 

取材協力/

オーストラリア政府観光局  www.australia.jp

南オーストラリア州政府観光局  www.southaustralia.com

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