カカオは、神々の食べ物なり。
薔薇とショコラとベルサイユと
アメリカ人も大好きな甘~くてトロけ~る飲み物といえば、Hot Chocolateホットチョコレート。こちらでは、ホットチョコと呼んでいます。フランス語では、Chocolat Chaudショコラショーというのだそうです。
ベルサイユのばらにハマったワタシとしては、ショコラと聞いて思い出すのは、あの場面!
“そのショコラが熱くなかったのをさいわいに思え!!” ※
(ほんとだよ。たくっ)
、、、とオスカルにプロポーズを申し入れたジェローデルにショコラを投げつけるアンドレと、嫌味ったらし~が憎めないジェローデルのおふたり。
そして、
“千の誓いがいるか、万の誓いが欲しいのか。俺の言葉はただ一つだ”
“オスカァ~ル!” ※
、、、のアンドレの愛の言葉に胸キュン(トロけ~る♡♡〉。
※[「ベルサイユのばら」池田理代子作/集英社 マーガレット コミクッス より]
そこで今回は、当時ベルサイユの媚薬とも呼ばれていたショコラショー、ホットチョコレートをカリフォルニア~ンにアレンジしたレシピをご紹介します。
その前に、ショコラについて・・・
チョコレートの主原料であるカカオ豆の原産地は中南米。何千年も前から親しまれていたカカオですが、珍重品だったカカオは、貨幣、貢物や万能薬としても使われていたのだそう。アステカやマヤの人々の間では、癒しの力が宿る神々の食べものとも呼ばれていたといいます。
16世紀初頭、アステカ王国を侵略したスペイン人のエルナン・コルテスがカカオ豆をスペインに持ち帰ったことが機となり、ヨーロッパ中にその存在が知れ渡るようになりました。
そして、1615年、フランスのルイ13世にお輿いれをしたスペイン王フェリペ3世の娘アンヌ・ドートリッシュ王妃が、カカオ豆を持ち込んだことでフランスでもチョコレートが重用されるようになったといわれています。
1660年、ルイ14世と結婚をした王女マリーテレーズ・ドートリッシュは、大のショコラ好きで、スペインからお輿入れの際に、ショコラを飲む道具とショコラティエを連れてきたそうです。その後、ベルサイユでは、ショコラショーが貴族の飲みものとして大人気に。
ベルサイユのばらでもお馴染みの王妃マリー・アントワネットも、ルイ16世のもとへお輿入れの際に専属のショコラティエを連れ、朝食にはブリオッシュとショコラショーを口にしていたといいます。
当時のショコラショーは、誇り高き貴族の飲みもの、癒しの飲みものとして親しまれており、また、愛欲・性欲を高潮させる飲みものともされていたそうです。愛に燃え上がるベルサイユでは、ショコラショーまでもが欲望を満たすための媚薬とされてしまったのかもれませんね。
チョコレートは、媚薬。愛に燃える!ベルサイユ~♪
その昔、すり潰したカカオの豆を水や香料と混ぜ合わせた、冷たい液状の飲みものであったチョコレート。ヨーロッパの上流階級に渡ってからは、苦味を取り去るため砂糖を加えるようになり、加熱し、高級な陶器に入れて飲んでいたようです。その後、19世紀にココアパウダーが発明され、溶けやすく、誰もが手軽に飲めるに飲料に。
アメリカ人も大好き、ホットチョコレート(アメリカでは、ココア飲料のことをホットチョコといいます)。
私は、乳糖不耐症ということもあり、牛乳やソイミルクを飲むことができないので、アーモンドミルクやココナッツミルク、ライスミルク、ヘンプ、キノアミルクなどの植物性のミルク、オルタナティブなミルクでホットチョコレート飲んでいます。作るのは、ウチの料理人兼お仕事仲間。そして、従僕(♡)である相棒くんです。
チョコレートは、ヴィーガン、ソイフリー、グルテンフリー、遺伝子組み換えなし、人工香料なし、乳化剤なし、森林や労働者、地球環境を尊重するスイスのチョコレート、ALTER ECO。
そして、オーガニック・セミスイーツ・チョコレートチップを使います。
今回、使う植物性ミルクは、この3種。オーガニック・ライスミルク、アーモンドミルク、アーモンドミルク&ココナッツミルク・ミックス。
*植物性ミルクに関しては、またの機会にレポートしますね♪
ホットチョコを作るときは、溶けやすくするためにシェーブド・チョコレートにしておきます。
それでは、カリフォルニア~ンな、ホットチョコの作り方をご紹介しますね。
1.パリジャン風ショコラショー
本格的なショコラショーは、トロトロな濃厚な飲みものだそう。そこで、トロトロ感のあるココナッツミルク〈飲料用〉とアーモンドミルクのミックスで、カリフォルニア流、パリジャン風ショコラショーを作ります。
アガーベシロップ、ダークチョコレート、セミスイーツチョコレートチップを使います。チョコレートを溶かす時は、二重にしたお鍋の間にお湯をいれて、ダブルボイリング。
トッピングはココナッツミルクとシナモン。濃厚でトロトロ、パリジャン風ショコラの出来上がりっ!
2.キノア・ショコラショー
スーパーフード、キノア、のチョコレートを使ったまろやかショコラショー。
キノアのチョコレートに、ライスミルクとアーモンド&ココナッツミルク、黒砂糖、ホワイトチョコレートチップ、バニラエッセンスを加え、トッピングは、ココナッツクリームとココアパウダー、パンプキンスパイス。
キノアの粒々の食感が楽しめます。
オーガニック・ココナッツクリームは、濃厚でクリーミー♪
キヌアの粒々感がたまらない、キヌア・ショコラショー。
3.ホワイト・ショコラショー
フランスのプレミアムチョコレートVALRHONA〈ヴァローナ〉のホワイトチョコレートとアーモンドミルクを使い、チョコレートの美味しさを引き出したシンプルなショコラショー。
ヴァローナのホワイトチョコレート。
作り方は、とてもシンプル。ホワイトチョコレートとアーモンドミルクのみ。
真っ白なホワイト・ショコラショーはいかがでしょうか?
他にも、パンプキンスパイス〈シナモン、クローブ、生姜、ナツメグをブレンドしたスパイス〉を入れたり、生姜でパンチを効かせてみたり、ペパーミントで爽やかさを楽しんだりと何をトッピング、何を入れるかでまた、違った世界が味わえるのがホットチョコレートの美味しいところ。是非、オリジナルのホットチョコレートを楽しんでくださいね♪
ちなみに、王妃マリー・アントワネットの専属ショコラティエのアレンジでは、心身を癒すにはオレンジの花と甘いアーモンド、体力をつけるには、ユリ根を加えたそう。健康維持と消化をよくするためには、甘いアーモンドミルク入りのショコラショーなどを作っていたそうです。
天真爛漫で美しきマリー・アントワネット王妃ですが、ショコラショーは、ココロを癒す魔法の媚薬でもあったのかもしれませんね。
“自由であるべきはココロのみあらず” ※
※[「ベルサイユのばら」池田理代子作/集英社 マーガレット コミクッス より]
自分の信念を貫き、我が道を歩むオスカルの言葉が、今でも、胸に残っています。
当時、ワタシは、自由を探しにアメリカにきました。それぞれの理由やバックグランドは違えども、同じ想いを持つ人々とも出会いました。自由への覚悟とリスク。自由だからこそ超えてはならない一線。自由の上にある役割と責任。自由は厳しくもあり、そして、尊いものであることも学びました。
外見や外観が華やかであっても、中身がスカスカの大木であっては悲しいもの。見えないものに目を向け、聞こえてこない声に耳を傾ける。そして、向き合うことが大切だと思います。
自由とは?教養とは?本当の美しさとは何なのかを深く考察していくことが必要ではないのかな?と思う今日この頃です。
あなたへの愛の言葉。
Gratitude 感謝
KEEP SMILING ♪
写真:HALE DAVIS
毎月第一金曜日は、ラブピースクラブで朝吠えコラム連載中
カリフォルニアPURA VIDAブログ、時々、発信しております♪
http://puravidaca.exblog.jp/