自分の「歩行年齢」がわかるという歩行測定。膝痛、腰痛、転倒、尿漏れ、筋力低下など、将来の生活機能のリスクも、予測できるそう。足腰に自信のないミーナ、ちょっと恐いですが、受けてみたいな。
「花王 パーソナルヘルスケア研究所」で歩行測定にトライ!
歩き方で、あなたの「筋肉枯れ」度がわかる!
歩き方から「歩行年齢」がわかると聞いて、体験したのが花王の研究所にある「歩行支援プログラム」。
筋肉枯れはまだまだしていないと自負する、40代半ばと40代後半の二人。果たして結果はいかに!?
体験してくれたのは
原田暁子さん(右) (1970年生まれ・デザイナー)
佐々木かおりさん(左) (1968年生まれ・サービス業)
私の「歩行年齢」は何歳?
ドキドキの解析プログラム
乳幼児用の紙おむつの開発を通して、乳幼児の歩行と成長について、探究してきたという花王。その研究を利用し、近年では、高齢者の歩行機能低下に関する調査研究にも力を入れています。
今回二人が体験したのは、歩行の質と量を解析してくれる「歩行支援システム」。花王が独自に研究開発したプログラムです。花王が収集した1万人以上の歩行に関するデータベースをもとに、体験者の歩行状態を数値化・見える化し、自分がどんな歩き方をしているのかを客観的に把握してもらおうというもの。現在、このプログラムは、自治体、企業、高齢者施設などで活用されていて、今回は特別に体験させていただきました。
測定は、圧力センサーのついたシート上を、できるだけ普段通りに歩き、ビデオ撮影も行います。重要な要素の解析結果と、映像などから、今の歩行状態と今後の努力事項など、専門家のアドバイスがもらえます。
目で見てわかる測定要素は、①歩行速度、②ピッチ(足を繰り返し出す速さ)、③歩幅、④歩隔(左右の足の横幅)、⑤歩行角度(左右直線性)、⑥つま先角度(がに股か内股か)の6つ。
これで歩行の特徴を解析し、現在の「歩行年齢」が提示されます。歩行の特徴を細かく分析することによって見えてくるのが、膝痛、腰痛、転倒、尿漏れ、筋力低下など、将来の生活機能リスク。ちょっとドキドキですね。
下の3つのデータは、佐々木さんの解析結果の一部。
膝痛のリスクが高いこと、右足に大きく負担をかけた歩き方であること、
そして膝痛予防のためのエクササイズのアドバイスも!
原田さんの歩行年齢は実年齢-2歳!
日常的にランニングを続け、フルマラソン出場12回、タイムは4時間を切る原田さん。左足を痛めがちなことを自覚し、ランニングシューズにはインソールを入れているそう。
測定結果から見る大きな特徴は、小指をうまく使えていないこと、予想通り左足のみ外に向いて着地していること。歩幅が大きい分、左足にだけ衝撃がかかり、ケガのリスクにもつながるとの結果に。とはいえ、将来の生活力は91%。今のところ介護は必要なさそう!
佐々木さんの歩行年齢は実年齢+1歳!
「歩き方など意識したことがなかった」という佐々木さんは、運動らしい運動はあまりせず、たまにフラダンスに通う程度。歩く姿を動画で見て、上半身がかなり後傾した歩行姿勢であることが判明しました。時々、腰が痛くなるのは、その姿勢のせいかもしれないと気づいた様子。
解析結果から見る特徴は、右の踏み込みが強い「右足負担型」。歩く速度がゆっくりめのせいか、歩行年齢は実年齢よりひとつお姉さんでした(^_^;
次回は、自分で確かめる「筋肉枯れ」度のチェック法をご紹介します。
撮影/藤沢由加 構成・原文/蓮見則子