遅まきながら、「筋活」を意識し始めたミーナ。まずは正しい知識を、Q&Aで復習。
今も将来も、美しく健康でいるために
私たちには「筋活」が必要です!
「要介護」や「寝たきり」なんて、まだまだ先のこと…。そう思っていませんか? 確かに、寝込むのは先のことかもしれません。でも、それを防止するためには40代、
50代での「筋活」が必須! 筋肉を鍛えることを習慣化することが、何より大切です。
「筋トレ」の正しい知識 vs.間違った知識 Q&A
ただやみくもに筋トレをしても効果半減。
筋肉の基礎知識、正しいトレーニング方法を知って、必要な筋肉を効率よくつけましょう。
ここでは、アスリートなどの運動指導を行っている坂詰真二さんに、「筋トレ」に関するさまざまなことについて詳しく教えていただきます。
今回はまず、優先的に鍛えたい「筋肉」と「筋トレ」を始めるべき年齢についてです。
坂詰真二さん Shinji Sakazume
profile
1966年生まれ。
NSCA公認ストレングス&コンディショニング・スペシャリスト。
同協会公認パーソナルトレーナー。
「スポーツ&サイエンス」を主宰し、
アスリート指導、指導者育成、メディアでの運動指導を行う。
『やってはいけない筋トレ』
(青春新書インテリジェンス)など著書多数
教えて、坂詰さん!
まずは「筋肉」の基礎知識から
Q 優先して鍛えておいたほうがいい「筋肉」は?
A 意識したいのは14種類。特に下半身が大事!
私たちが筋トレを行うのは、骨格筋という骨格を動かす筋肉です。
「その種類は約400あり、そのうち、優先的に鍛えたいのは14種ほど(下図参照)。いずれもボディラインを形作るアウターマッスル(表層筋)で、サイズが大きく、運動不足や加齢とともに衰えやすい筋肉。なかでも大切なのは下半身。大殿筋、大腿四頭筋、ハムストリングス、下腿三頭筋などは、将来、寝たきりにならないためにも、最優先に鍛える必要があります」(坂詰さん)
Q 「筋トレ」は、何歳から始めても効果はあるの?
A 若い頃よりペースは落ちますが、必ず筋肉は成長します。
「筋トレすると、若い頃よりペースは落ちるけれど、80歳でも90歳でも何歳から始めても、必ず筋肉はついてきます。筋トレを始めるのに、遅すぎることはないのです」。
とはいえ、早く始めるのに越したことはありません。筋肉は20代以降、10年で10%落ちてしまうので、50歳なら約20%減り、80歳なら約50%減る計算です。80歳から30歳の筋力に戻すのは難しくても、50歳で筋トレを始めれば、元に戻すことも十分可能です。ただし、長く運動から遠ざかっている人が、いきなり自己流で行うのは危険なことも。
正しいフォームで適切に行うことが重要なので、本を参考にしたり、一度は専門家について、基本的なやり方を教わるのもいいかもしれません。
次回は、ダイエット中に「筋トレ」が必要な理由、「筋トレ」の効果が出てくる期間など、3つのQ&Aをご紹介します。
イラスト/内藤しなこ 図表製作/ビーワークス 監修/坂詰真二 構成・原文/山村浩子