低脂肪タイプの中でもおすすめは、「低脂肪牛乳」と栄養を強化したミルク
牛乳は、体づくりに欠かせないタンパク質やカルシウムを手軽にしっかり摂取できる、更年期世代の女性におすすめの食材です。なかでも、「低脂肪タイプ」は摂取カロリーが抑えられるのでダイエッターの心強い味方。しかも今は低脂肪なだけではなく、栄養を強化したミルクもあるのをご存じですか。
例えばスーパーに行くと、乳製品売り場には「低脂肪乳」とか「低脂肪牛乳」、または単に「低脂肪」と書かれた製品がたくさん並んでいます。それらは、どれも普通牛乳より脂肪分を減らしているという点は同じですが、製法・材料に違いがあるのです。
普段、私たちがひとくくりに「低脂肪タイプ」と呼んでいるものは、厚生労働省が示している「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令」によると、「成分調整牛乳」「低脂肪牛乳」「加工乳」「乳飲料」などに分類されます。
〔上の写真:商品のパッケージにある種類別名称の例〕
牛乳の風味はそのままで脂肪分をカットしたのが「低脂肪牛乳」
「低脂肪牛乳」の原料は生乳のみ。遠心分離により、生乳から乳脂肪の一部を除去し、乳脂肪分を0.5%以上1.5%以下にしたもの。タンパク質やカルシウムなどの栄養は、普通の牛乳と同等に含まれています。
♦コンビニで買える! 生乳100%で低脂肪
脂質70%オフ 低脂肪牛乳 1000ml/セブンプレミアム
生乳から乳脂肪分だけを取り除いた、すっきりとしたおいしさ。生乳100%を使用しているため、生乳本来のやさしい甘味があります。爽やかな喉ごしで、ゴクゴク飲めます。
<種類別> 低脂肪牛乳
<栄養成分(コップ1杯200ml当たり)>
エネルギー:84kcal
タンパク質:6.6g
脂質:1.9g
炭水化物:10.3g(糖質:10.3g、食物繊維:0.0g)
<価格> 203円(税込み)
♦乳脂肪70%オフで、すっきりとした味わい
1.0低脂肪牛乳/タカナシ乳業
生乳から乳脂肪分だけを取り除き、普通牛乳に比べて乳脂肪分70%オフ。
牛乳のコクがありながらも、すっきりしていて飲みやすい。
<種類別> 低脂肪牛乳
<栄養成分(コップ1杯200ml当たり)>
エネルギー:84kcal
タンパク質:6.8g
脂質:1.9g
炭水化物10.0g
カルシウム:227mg
<希望小売価格>税込み 284 円
<商品HP>
1.0低脂肪牛乳 | タカナシ乳業株式会社 (takanashi-milk.co.jp)
タンパク質やカルシウム、ビタミンなどを強化した次世代ミルク!
次にご紹介するのは、とりたい栄養を強化した今、注目の次世代ミルク。種類別で言うと「乳飲料」と「加工乳」に分類されるものです。
「乳飲料」とは、生乳や乳製品を主原料に、乳製品以外の原料を加えたもの。
ミネラル、ビタミンなどの栄養成分を加えた「栄養強化タイプ」もあれば、コーヒー、果汁などを加えた「嗜好タイプ」もありますが、種類別としては、同じく「乳飲料」に分類されます。
ここでおすすめしたいのはもちろん、「栄養強化タイプ」。
牛乳にもともと多く含まれるタンパク質やカルシウムをさらに強化したものや、本来牛乳にはほとんど含まれていない鉄分や食物繊維を加えて、栄養をよりまんべんなくとれるようにしたものなどがあります。
そして「加工乳」は脱脂乳、脱脂粉乳、濃縮乳、クリーム、バターなどの乳製品を加えたもの。
脱脂乳や脱脂粉乳を加えることで「低脂肪タイプ」にすることもできれば、濃縮乳やクリーム、バターを加えることで「濃厚タイプ」にすることもできます。
どんな成分が強化されているのかじっくりチェックしてみて!
♦コップ1杯で1日に必要なカルシムと鉄の1/2を摂取
すっきりCa鉄/雪印メグミルク
普通牛乳(日本食品標準成分表2015)に比べて、脂肪分を80%カット。コップ1杯(200ml)で1/2日分のカルシウム、鉄、葉酸、ビタミンD、ビタミンB12がとれます。
さっぱりとしていて、軽い口当たりです。
<種類別> 乳飲料
<栄養成分(コップ1杯200ml当たり)>
エネルギー:75kcal
タンパク質:6.0g
カルシウム:340mg
鉄:3.4mg
ビタミンB12:1.2μg
ビタミンD:2.75μg
葉酸:120μg
<価格> オープン価格
<商品HP>
すっきりCa鉄 | 商品のご案内 | 雪印メグミルク (meg-snow.com)
♦普通牛乳の2倍のカルシウムとシールド乳酸菌配合
PREMiL(プレミル)/森永乳業
低脂肪。タンパク質は普通牛乳と比べておよそ1.5倍、カルシウムは2倍含まれています。牛乳の風味がありながらも、さらりとしているので飲みやすい軽い口当たりです。脂肪分が少ないので、料理にも使いやすい。
「シールド乳酸菌®」は、乳酸菌の免疫力を高める働きに着目して、森永乳業が持つ数千の菌株から選び抜かれた特別な乳酸菌です。
シールド(盾)のように外敵から人の体を守る働きを持つことから名付けられました。腸の壁の内側にいる免疫細胞に刺激を与えて、免疫細胞を活性化する働きを持っています。
<種類別> 乳飲料
<栄養成分(コップ1杯200ml当たり)>
エネルギー 115 kcal
タンパク質 10.1 g
脂質 2.3 g
炭水化物 13.4 g
カルシウム 480 mg
ビタミンD 3.4 μg
<価格> 税込み価格216円(編集部調べ)
♦食物繊維とビフィズス菌BB536を配合
PREMiL Powered byビヒダス/森永乳業
低脂肪。タンパク質は普通牛乳のおよそ1.5倍。お腹の調子を整える働きを持つビフィズス菌BB536とともに、ビフィズス菌のエサになる食物繊維も配合。普通牛乳から摂取できない食物繊維をこの1本からとれるといううれしいミルクです。
<種類別> 乳飲料
<栄養成分(コップ1杯200ml当たり)>
エネルギー: 109kcal
タンパク質 9.9g
脂質 1.9g
炭水化物 14.7g
<価格> 税込み価格216円(編集部調べ)
<PREMiL 商品紹介HP>
PREMiL (プレミル) | 商品紹介 | 森永乳業株式会社 (morinagamilk.co.jp)
♦タンパク質・カルシウムが牛乳の1.5倍。脂肪ゼロタイプ
森永のおいしい高たんぱく高カルシウム/森永乳業
コップ1杯200mlでタンパク質10g、カルシウムは牛乳の1.5倍配合(森永牛乳比)。やさしく蒸気で包み込む殺菌方法により脂肪分0に。しっかりとした牛乳のコクとすっきりとした後味が特徴です。
<種類別> 加工乳
<栄養成分(コップ1杯200ml当たり)>
エネルギー:104kcal
タンパク質:10.3g
脂質:0.3g
炭水化物:15.1g
カルシウム:368mg
<価格> 税込み価格202円(編集部調べ)
<商品紹介>
森永のおいしい高たんぱく高カルシウム | 牛乳類 | 商品紹介 | 森永乳業株式会社 (morinagamilk.co.jp)
いかがでしたか?
低脂肪のものはさっぱりとして飲みやすいだけではなく、料理に使ったとき、焦げにくいという特徴もあります。
低脂肪牛乳と栄養を強化した次世代ミルクを活用したレシピをご紹介している記事もありますので、下の4つの記事もぜひごらんください。どれも管理栄養士で〝ミルク料理研究家〟の小山浩子さんが、OurAge世代に向けて考案してくださったもの。驚くほど簡単でおいしいですよ!
①牛乳(ミルク)でパスタを茹でるともちもちに!「アボカドのクリームペンネ」の作り方をご紹介。
牛乳は40代、50代のダイエットの味方!「次世代ミルクでタンパク質をしっかり摂取。健康的に、肌のツヤ&ハリもキープしながら痩せる!」
②牛乳(ミルク)×お豆腐の組み合わせがこんなにおいしいなんて!「とろとろミルク豆腐」の作り方をご紹介。
次世代牛乳は骨が弱くなりがちな40代、50代の更年期世代におすすめ。特にダイエット中は、カルシウム不足に注意!
③牛乳(ミルク)でお米を炊くと…衝撃のおいしさ!「ツナと梅干しのミルクご飯」の作り方をご紹介。
④牛乳(ミルク)×甘酒がこれほど美と健康によいとは! しかも甘いモノを食べたいときにもぴったりです。「甘酒いちごミルク」の作り方をご紹介。
ダイエット中の甘いモノの誘惑にはこれ! 低GIでしかも腸活にもおすすめ
編集部おすすめの牛乳(ミルク)はまだまだあります。
次回もお楽しみに!
取材・文/瀬戸由美子