Q. 関節リウマチはどんな病気?
A. 自己免疫疾患のひとつです
関節リウマチは免疫の異常により、関節が腫れたり痛んだりする自己免疫疾患です。40代~50代で発症する人が多く、最初の症状は朝の手のこわばりなどなので、更年期症状と間違うこともあります。やがて進行すると、膝や股関節、足首など全身の関節に広がり、骨や軟骨が壊れて関節が動かせなくなります。
昔は不治の病とされていましたが、最近は発症初期から適切な治療(薬物療法)を行えば、病気の進行が抑えられ、寛解する人も増えてきました。一度破壊された関節は治らないため、早期に発見して早期に治療することが重要です。
関節リウマチの状態
●正常
正常な関節では、骨と骨の間に軟骨があり、その関節を包むように滑膜があって、潤滑液を出しています
●初期
関節リウマチの初期の段階では、滑膜に血管や細胞が増え、厚く腫れて、痛みが出てきます
●悪化した状態
やがて、軟骨や骨が変形して、強い痛みとともに、関節が動かなくなることもあります
「整形外科 スポーツ・栄養クリニック」(福岡、東京・代官山)理事長。日本で初めて医療にピラティスを取り入れ、独自の「カラダ取説」プログラムの普及に尽力
イラスト/かくたりかこ 構成・原文/山村浩子