第1回、第2回でご紹介したお守りレシピに引き続き、今回は「大きな布にくるまる」「雑巾を縫う」の2つをご紹介します。大きな布にくるまれると何となく安心感が湧いたり、前回にもあった単純に手を動かし続ける作業はいつ間にか気持ちが落ち着くので、張り詰めた心がすっと楽になるかもしれません。
教えていただいたのは
伊藤絵美さん
Emi Ito
1967年生まれ。公認心理師、臨床心理士、精神保健福祉士。カウンセリングの専門機関「洗足ストレスコーピング・サポートオフィス」所長。クライアントへのカウンセリングのほか、企業研修やセミナー、ワークショップを積極的に開催。『セルフケアの道具箱 ストレスと上手につきあう100のワーク』(晶文社)など著書も多数。
大きな布にくるまる
柔らかくて大きなものにすっぽり包まれると、なんとなく守られている感じがするものですよね。
これは、現在の環境から自分を遮断する意味があります。毛布、布団、大判のストール、カーテンでもOK。
床や椅子に座るなど、自分の好きな姿勢で。肩からかけたり頭からすっぽりかけたり、好きなようにくるまりましょう。
雑巾を縫う
超簡単な「なみ縫い」をチクチクチクチク…。いらない布、使い古したタオルなどで、布巾や雑巾を作りましょう。
単純作業にハマっていると、だんだん心が落ち着きます。ティッシュをちぎること(前回参照)と同じですが、こちらはより建設的な瞑想方法かもしれません。
イラスト/雨月 衣 指導・監修/伊藤絵美(洗足ストレスコーピング・サポートオフィス) 構成・原文/蓮見則子