日々の小さな積み重ねが、健やかな心と体をつくる。
切実ではなく、楽しみながら続けたい自分のための小さな約束。少しずつ変わっていく体に「ありがとう」と言いたくなるYOJOライフとは。
今回のYOJOライフはナチュラルライフセラピストで、日本アロマ環境協会の認定校であるアロマテラピースクール「セリスト」にて、インストラクター兼セラピストと、クッキングコースの講師を務める木綿ゆかさん。2回にわけてご紹介します。
木綿ゆかさん Yuka You
profile
1965年生まれ。ナチュラルライフセラピスト(アロマセラピスト、料理家)。アロマ心理セラピープライベートサロン&食のアトリエの「youyuka」を主宰。また、日本アロマ環境協会の認定校であるアロマテラピースクール「セリスト」にて、インストラクター兼セラピストと、クッキングコースの講師を務める。
YouTubeチャンネル「A」にて、「ゆるりlife《youyuka》」を公開中。
アロマテラピーと運動、時間の使い方を考えて
更年期の症状緩和に取り組んでいます
「私の更年期は人より長いみたい」と木綿ゆかさん。アロマやハーブ、漢方薬膳、アーユルヴェーダなどの豊富な知識をもとに、心身の美と健康を考えた料理を提案する料理家として活躍する一方、アロマセラピストとして、自身の不調にも対処しています。
「40代後半から朝起きられなくなり、食欲がなく仕事がつらいと思うように。ホットフラッシュや感情のアップダウンに加え、不眠症にも悩まされてきました。病院へ行ったら抗うつ剤や睡眠導入剤を処方されたかもしれません」
木綿さんの対処法は、“暮らしに取り入れやすいこと”が基本。得意の精油を使ったケアや軽い運動などを取り入れて、もう10年近く続けています。
「更年期というとバラやゼラニウムの精油が一般的ですが、私はそれらの香りを受け付けられなくて。ならば好きな香りをと、レモンやシダーウッド、パチュリーなど甘さのないすっきりした渋めの香りを中心に、バラやゼラニウムは隠し香として使いはじめました。塩や重曹と混ぜてお風呂に入れたり、部屋や寝室でたいたり。精油の効果を改めて実感しています」
新型コロナの影響で家時間が増えたことで、時間の使い方にもひと工夫。
「朝のうつうつとした気分が過ぎると元気になってやる気が湧くので、その日のごはんは午前中にすべて作ってしまいます。そして午後は自由時間。家事に追われることなく、読書や果実酢作りをしたりと、自分のために時間を使うことで気持ちに余裕が生まれました。そうすると夫にも優しくできるんです(笑)。
一気に症状が改善されるわけではありませんが、更年期の出口まであと少しと思えるようになりました」
次回は、木綿ゆかさんの4つのYOJOをご紹介します。
撮影/フルフォード海 取材・原文/向井真樹