素敵女医の推し活をご紹介してきましたが、推す対象が人間でない場合も!? 素敵女医の水野寿子先生が推しているのは観音様。自己肯定感にもつながったという出会いを伺いました。
水野寿子さん
Hisako Mizuno
59歳 形成外科
旭川皮フ形成外科クリニック
アイドルを推す感覚で観音様ってかっこいい!
推す対象は生き物とは限りません。水野寿子先生の推しは、なんと観音様。きっかけは昨年9月に体調をくずしたことだったと言います。
「30年前の子宮がん術後の後遺症であるリンパ浮腫が急性リンパ管炎を起こし、敗血症になりました。その後も腰椎の圧迫骨折などさまざまなトラブルに見舞われ、現在もまだしびれと痛みが残っている状態です。
そんなふうに4カ月ほど入退院を繰り返すなかで出会ったのが、岡本かの子が著した観音経の本。無信仰に近い私ですが、アイドルを推す感覚で『観音様ってかっこいい。神出鬼没のスーパーマンみたい、それも善悪抜きで!』と夢中に。今や心のよりどころとなっています」
旭川・神居古潭(かむいこたん)の夢殿観音。
「観音様は美女か美男子かわからない中性的なルックスも素敵。身勝手な私を許し守ってくれる存在がいる、そういう存在を許容してもいいんだという自己肯定感が持てるようになりました」(水野寿子先生)
「おすすめの本は、岡本かの子著『法華経・観音経〜感動の源泉をたずねて/仏教名著選』です」(水野寿子先生)
撮影/佐藤健太(物) 素敵女医 取材・原文/上田恵子