台湾なのに、山形に出会える?!~台湾・礁渓温泉・山形閣~
台北から東へ・・・。どこまでも続く平野の先は海。台湾東部の宜蘭(イーラン)エリアにある礁渓(ジャオシー)温泉へやってきました。今宵の宿は「山形閣(やまがたかく)」。えっ?!山形?そうなんです。水が豊かな山があり、海まで広がる平野は水田や温泉野菜の畑。こんな風景の礁渓温泉と山形県の風景を重ねて名付けられたそうです。
部屋はスタイリッシュで機能的なのに、寛ぎを感じるインテリア。天然の石や木の素材を用い、宜蘭の先住民であるカバラン族の伝統工芸の織物をモチーフにした壁が優しい雰囲気を感じさせます。窓からは緑豊かな平野の風景、晴れた日には海に浮かぶ亀山島まで見渡せるそうです。
部屋の温泉は、深くてたっぷりの贅沢な湯船。好きな時に好きなだけ温泉を注いではいれるのが幸せです。泉質は、肌すべすべの炭酸水素塩泉、つるつるした感触で何度も入りたくなります。
湯上りドリンクにはコレ。豆乳と砂糖だけで作られた癒しの味わい。台湾の人にとっては、昔懐かしい健康ドリンクのようなものだそうで、まあ、日本の銭湯で飲む湯上りのコーヒー牛乳みたいな存在ですね。
男女別に裸で入れる日本式の大浴場へ。湯船は3つに分かれていて、39度くらいのぬるめの湯、41~2度の熱めの湯、26度くらいの冷泉があり、これを行ったり来たりするのが台湾流の入り方です。
女湯の自慢は、台湾檜の巨大なサウナ。大浴場へ入ると漂う檜のいい香り。すっきり広々した空間は圧迫感が無くてぼーっとできて癒されます。
お待ちかねのディナーは最上階の絶景レストランで。和洋折衷のコースの始まりは、新鮮な海の幸から。ワサビと醤油でお刺身を味わうとなると、欲しくなるのは・・・。
そう、日本酒ですよね。なんと、この日は山形県・米沢市の地酒「東光(とうこう)」が入荷しているとのことで、名実ともに、台湾と山形県とのコラボ旅ごはんになりました。
礁渓温泉の近隣の畑では、土にミネラル豊富な温泉をまいて育てる「温泉野菜」が有名です。甘みのある青ネギも名産で、温泉街へ出ると旬の野菜を売る露店が並んでいます。牛ステーキとグリル野菜のメインディッシュは、肉も美味しかったけど、野菜が絶品。甘みのある味わいが広がります。
添えられていたのが桜エビのおこわ。ハミハミとした歯ごたえと、ほんのり甘くてもっちりのおこわ御飯は、まさに台湾ならではの味わい。日本、西洋、そして台湾独自の味わいが出会う楽しい旅ごはんでした。
部屋に戻るとロマンチックな夜景が飛び込んできました。ちょっと休憩したら、夜景を眺めて部屋の温泉へどぼん。体の芯まであたたまって、ぐっすり眠れました。
礁溪山形閣溫泉飯店 Yamagata Kaku Hotel&Spa
http://yamagatakaku.com.tw/jp/
石井宏子
公式Website http://www.onsenbeauty.com
ブログ「日本と世界の温泉を旅する旅行作家・石井宏子」 http://ameblo.jp/onsenbeauty/
facebook・石井宏子 http://www.facebook.com/onsenbeauty