自分でもできる養生として、人気の「ツボ」押し。鍼灸師、深町公美子さんによるシリーズです。
心と体にきく 毎日のツボ
第2章 生活習慣病にならないために
第2章では、具体的な症状別に効くツボについてご紹介していきます。
聞こえる音は人それぞれのようですが、普段の生活の中での「耳鳴り」はわずらわしいものです。
今回は、「耳鳴り」をおさえてくれるツボをご紹介します。
「耳鳴り」がするのは、時間が経てば治まるのであまり気にしなくていいと思いますが、ここで取り上げるのは、外界からの音の刺激がないのに、耳の中で感じる耳鳴りです。
そんな耳鳴りは突然おこります。両方の耳だったり、一方だったり。そして耳鳴りの音は、人それぞれです。キーンという高音や、心臓の鼓動のような音だったり、兵隊の行進のようなザッザッという音だったり…。いずれにしても、日中は生活音の中で紛らわせることができても、夜中の静寂の中での耳鳴りは不安で、不快です。不眠にも繫がらないともかぎりません。
そんな耳鳴りをおさえるにはまず「聴会(チョウエ)」というツボを押すのがいいでしょう。さらに「翳風(エイフウ)」というツボを押してみてください。
「聴会」は中指で左右同時に、「翳風」は人差し指で左右同時に7回くらい押すと、いつの間にか耳鳴りが遠ざかっているはずです。
このツボを押すと耳鳴りが遠ざかっていきます!
「聴会(チョウエ)」「翳風(エイフウ)」
「聴会」は、耳の前にあって、口をあけると耳の前にできる左右のくぼみの中にあります。これを中指で左右いっしょに7回押しましょう。その後で、同じように耳たぶの後ろのくぼみにある「翳風」を人差し指で左右いっしょに7回ほど押します。
この2つのツボ押しで、きっと耳鳴りがいつの間にか遠ざかっているに違いありません。
次回は、「下痢」悩み解消のツボをご紹介します。
構成・編集/U T U . h i m u k a イラスト/丸山裕子