自分でもできる養生として、人気の「ツボ」押し。鍼灸師、深町公美子さんによるシリーズです。
体と心にきく 毎日のツボ
第6章 寝る前の5分間でラクラクボディになる
第6章では、よい眠りが得られるツボをご紹介。
寝ている間に脚がつってしまい、痛くてどうたらよいか困った経験はありませんか?
今回は、その「脚がつって痛い」ときにきくツボをご紹介します。
脚を使いすぎたときや、逆に運動不足が原因でふくらはぎがつることがあります。また、寝ている間に脚が冷えて血行が悪くなり、筋肉が萎縮してつることも多いようです。
ふくらはぎは坐骨神経(ザコツシンケイ)に支配されているので坐骨神経痛を患っている人も脚がつりがちです。あまり長くは続きませんが、そのときは七転八倒の痛みを経験します。
東洋医学では、脚がつることは筋を潤すための血液が不足する「血虚(ケッキョ)」と考えます。「筋」はいわゆる「筋肉」ではなく、スジの「腱」。そこに「血」が不足することで脚がつるというわけです。きくツボを2つ紹介しましょう。
「承筋(ショウキン)」と「承山(ショウザン)」です。どちらも脚にあるので、もし痛くて手が届かないようであれば、だれかに手助けしてもらいましょう。
脚がつったらすぐに両方のツボを押せば効果があります!
「承筋(ショウキン)」「承山(ショウザン)」
「承筋」は、ふくらはぎのもっとも高い位置にあり、「承山」はアキレス腱からふくらはぎに向かってさすり上げていくと指が止まるふくらはぎの下の位置。
足がつったらすぐ、両手でふくらはぎを包むようにし中指を重ねて両方のツボを思い切り押します。
【もっとイイネ!】
脚がつったら、膝下の経絡に沿ったマッサージをしてから押すとすぐもどります。
次回は、「歯ぎしり対策」のツボをご紹介します。
構成・編集/U T U . h i m u k a イラスト/丸山裕子