MyAge/OurAge世代の生活から切り離せないヘアカラー。いつも美容師さんにおまかせしているせいか、知らないことも意外とたくさん。自分でもしっかり知識を蓄えることが、もっと上手に、長く楽しむコツです。
お話を伺った人
伊熊奈美さん
1972年生まれ。大人世代向けの美容記事を手がけるエディター。毛髪診断士の資格も持つ
岩上晴美さん
1973年生まれ。人気ヘアサロン「kakimoto arms」の初代カラーリスト。ヘアカラー業界の第一人者
Q1
ヘアカラー、マニキュア、ヘナ…。
その違いを教えて。
A
pHという、酸性かアルカリ性かの度合いが違います。
弱酸性(pH低い)
半永久染毛料
・ヘアマニキュア
・カラーリンス
植物性
ヘナ
中性(pH中間)
一時染毛料
・ヘアマスカラ
・ヘアファンデーション
中性~アルカリ性(pH中間~やや高い)
半永久染毛料
ヘアカラートリートメント
アルカリ性(pH高い)
酸化染毛剤(永久染毛剤)
・ヘアカラー
・白髪染め(グレーカラー)
・おしゃれ染め(ファッションカラー)
・ヘアダイ
脱色剤
ブリーチ
「水素イオン指数(pH値)で分けると、上のようになります。一般的なヘアカラーは酸化染毛剤といい、しっかり染まってなりたい色を実現できるけれど、刺激になる成分も含みます。一方、肌に優しいけれど、使い勝手やもちが不足するマニキュアやヘナ。それぞれにメリットとデメリットがあります」(伊熊さん)
Q2
白髪染めとおしゃれ染め、
何が違うの?
A
白髪を染める茶色の色素の量が違います。
「カラー剤に含まれる茶色の色素の分量の違いです。茶色が少なく、髪を明るくする力が強いのがおしゃれ染め(ファッションカラー)。茶色が多く、白髪を染める力が強いのが白髪染め(グレーカラー)で、黒髪を明るくしながら白髪も染まります。白髪率が10%未満と少なめなら、おしゃれ染めでも比較的満足できます」(岩上さん)
Q3
ハイライトって何?
メッシュとどう違うの?
A
どちらもウィービングという技術で、
明るい毛筋を作ることです。
「kakimoto arms」ではハイライト部分が伸びても、次回同じ毛筋をすくう技術が!
写真提供/kakimoto arms
「太い毛筋をアクセント的に作るメッシュに対し、ハイライトは一定の間隔で細かく毛束をすくって作ることで、とてもナチュラル。白髪が伸びても目立ちにくくなるうえ、立体感や透明感が出るなど、メリットがたくさん。明るい部分はブリーチが必須なので、傷みには配慮が必要です」(岩上さん)
次回も今さら聞けないヘアカラーの疑問についてご紹介します。
イラスト/sino 構成・原文/伊熊奈美