毎年、集英社から出している付録つきのスヌーピームック。
おかげさまで去年10月に発売したこちらは、ご好評につき、ほぼ完売となりました。ありがとうございます。
そのムックでも特集した六本木のスヌーピーミュージアムは、オープン以来、わずか1年弱で来場者57万人を突破。4月22日には開館1周年記念展『ピーナッツ・ギャング・オールスターズ! -ともだちを紹介してよ、スヌーピー。』が始まりました。(9月24日まで)
1周年記念のロゴマークもかわいいので、オリジナルグッズも要チェックです!
©Peanuts Worldwide LLC
スヌーピーミュージアム http://www.snoopymuseum.tokyo/
実は六本木のミュージアムは、アメリカ・カリフォルニア州のサンタローザにある『チャールズ・M・シュルツ美術館』(写真下)の、世界初のサテライト。今日は、スヌーピーファンなら一度は訪れたい、その本家本元の美術館をレポートします。
サンフランシスコから車で北へ約1時間。
美術館のチケットを持ったチャーリー・ブラウンが迎えてくれました。
館内に入ってすぐの「グレートホール」は、白い背景に黒のインク、天窓は吹き出しを、天井は4コマ漫画をイメージしているのだそう。
一番奥の壁に近寄ってみると……。
約10年分のコミックをプリントした3558枚のタイルで描かれた壁画なんです!
これは日本人アーティスト大谷芳照さんの手によるもの。六本木のミュージアムでは、この作品の発展形ともいえる4452枚のコミックを使ったモザイクアート「3Dピーナッツ」が見られます。
トイレのマークは六本木と同じ!
個室内にもコミックのタイルを発見し、思わずパチリ。
原画の展示もシャレています。
『ピーナッツ』の原画はもちろん素晴らしいのですが、私がグッときたのは、兵役中、友人が家族に書いた手紙にシュルツさんが添えたという挿絵や、お父さん(チャーリー・ブラウンのお父さんと同じ床屋さん!)のことを描いた、こんなイラスト。
そして極め付けが……、
メジャーデビューして間もないシュルツさんが、2歳半の娘のために描いたというこの壁画!
愛情あふれるかわいらしいイラストの中には、スヌーピーやチャーリー・ブラウンの姿もありました。
娘さんの記憶にあるのは、下のほうに描かれたこの小さな扉なんだとか。
なんとこの壁、シュルツ一家が引っ越したあと、次の住人が白く塗りつぶしてしまっていたものを、シュルツさんが亡くなったあと復元し、無事、美術館に寄贈されたのだそう。
中庭には、コミックにも繰り返し出てくる「凧食いの木」がありました。道中でもよく見かけた、おどろおどろしい枝ぶりの木が本当にコミックそのままで感動! この地でのリアルな生活がそのまま作品に反映されているんですね。
さて、あとはお土産を買って……と、ミュージアムショップをのぞくと、まぁ、なんというつつましさ!
ミュージアムの隣りにはシュルツさんが建てたアイスアリーナがあり、大きなギフトショップも併設されているのですが、アイテムの種類やアイデア、デザインセンスなどは、圧倒的に六本木のほうがオシャレで充実しています。モノ作りニッポンの底力に誇りを感じた瞬間でした(笑)。
とはいえ、もちろんキャラクターが魅力的なので、とってもかわいいんですけどね。
チャールズ・M・シュルツ美術館 http://schulzmuseum.org/
↓おまけ。この黄色と、黒のギザギザだけでチャーリー・ブラウンが想起できるって、やっぱりシュルツさんは偉大です。
↓おまけ、その2。シュルツさんの名前がついた「チャールズ・M・シュルツ ソノマ・カウンティ空港」のシンボルマーク。自販機で売っていたこのデザインのワッペンがかわいかったな~。
集英社のスヌーピームックは、今年も秋以降に発売の予定です。
現在、どんな付録がいいかなぁと、あれこれ試作中。楽しみに待っていてくださいね!